低さを突き詰めると出てくるリヤの不快な突き上げ感を解消!
Genb
装着&セッティングで30アルヴェル本来の乗り味に!
先代までのトーションビームからダブルウィッシュボーンに変更されたリア足まわりのおかげで、乗り心地良さと走りの頼もしさが引き出された30アルヴェル。
その恩恵はローダウンしても受けられるのだが、ここで注意したいのは車高セッティングだ。
というのも、低さを突き詰めていけば突如リヤに不快な突き上げ感が発生し、
30アルヴェルの良さはイッ気にスポイルされてしまう。
その原因はフルストローク時のダンパー底付きやアーム干渉といったトラブルを回避するためにリアスプリング内へセットされている、純正バンプラバーとの接触衝撃。
単純に突き上げ回避だけならバンプカットしてのショート加工で対処できるものの、やり過ぎるとストッパー機能が発揮できずダンパー破損やアーム干渉となる。
そこでローダウン時に迷わず投入すべきアイテムは、ゲンブのバンプストッパー。
内外で硬度異なる二層構造によりストッパー性能とタッチ時の衝撃吸収性能を引き出したコイツは全高をローダウンに最適化しただけでなく、車高や好みによって作動タイミングをアレンジできるアジャストプレートまでも用意した優れものだ。
純正バンプとコンバートしてクリアランスをセッティングしていけば、30アルヴェル本来の乗り味で極上なローダウンを楽しめるゾ。
ゲンブ バンプストッパー【リア】
価格:9800円
キット内容:バンプストップ本体、マウントプレート、アジャストプレート
二層構造リアバンプとマウントプレート、さらに2種類のアジャストプレートをパッケージした30アルヴェルのローダウン革新アイテム。
お手頃価格ながら乗り味は激変!
純正バンプラバーと交換する
ノーマル車高に最適化された純正リアバンプは少しのローダウンでも簡単にバンプタッチしてしまう。
「ローダウンしたら乗り心地が悪化した」という場合は迷わずリヤバンプをゲンブに交換だ。
バンプタッチの衝撃は低硬度な外側で緩和し、フルストローク時は高硬度な内側で頼もしいストッパー性能を発揮する二層構造だ。
5&10㎜のアジャストプレートで、4段階のクリアランス調整が可能。
攻めたホイールマッチング時のストローク制御にも役立つ。
純正同様に雨水排出溝を備えた3D 形状マウントプレートにリアバンプをセットする。
強度と耐食性に優れたアルミ合金仕立てだ。
作業は足まわり交換時がお得
リアバンプ交換にはスプリング脱着が必要。
取材協力してもらったスリーピースの場合は、リアバンプのみ交換だと6000円〜の工賃が必要。
車高調やダウンサスと同時作業ならバンプ交換工賃はサービスしているとのことなので、これからローダウンするならバンプ交換もセットでオーダーしよう。
なお、エアサスはスプリング部分にエアバッグが位置するため、リアバンプ自体が装着不可能だ。
車高調でもエアサス車でもこの3点で極上の足に変わる
ローダウン後にバンプタッチの突き上げから生じる乗り心地の悪さは、ゲンブのリアバンプへ交換すれば改善できる。
これだけでも充分快適なのだが、ここで見落とさないでもらいたいのは車高変化で狂ってしまったジオメトリー。
細かな理屈は省略するが、ノーマル車高を前提として設計されている足まわりはローダウンすることでバランスが崩れていく。
重心位置が下がるはずのローダウンでロール量が増えたと感じるのはロールセンターの狂いだったり、見えない部分でいろいろとマイナス要因が発生しているのだ。
そこで注目したいのがローダウン三種の神器となる、ゲンブの3つのアイテム。
アライメント調整と併せて投入すればローダウンに最適化された足まわり環境となり、乗り心地からハンドリングまで走りは極上になる。
ゲンブ RCジョイント
価格:3万9000円
ローダウンすると重心の変化量以上にロールセンターが変化してしまい、コーナリング時のロール量増加や直進安定性低下へとつながっていく。
そうしたジオメトリー変化をローダウンに最適化するのがRCジョイントだ。
投入すればローダウンで上昇したドライブシャフト角度も緩和される。
ゲンブ バンプアジャストタイロットエンド
価格:2万6000円
ローダウンで角度上昇したタイロッドエンドはコーナリングやブレーキングでトー変化がノーマル車高以上に大きくなり、ハンドリングの悪化へつながっていく。
角度補正でそうしたバンプステア症状を緩和するのが、バンプアジャストタイロッドエンドだ。
ゲンブ アジャスタブルスタビリンク
FRONT
REAR
価格:フロント用 3万5600円、リア用 2万6000円
ローダウンで角度の上昇したロアアームは、ロール抑制のために与えられたスタビライザーのリンクを両端から持ち上げて性能発揮できない状態へ陥らせてしまう。
そのためスタビライザー本来の性能を発揮させるには、ローダウン量にあわせたリンク長への補正が前後で必要。
アジャスタブルスタビリンクならターンバックル構造で㎜単位の長さ補正が可能だ。
構造上、フロントは長く、リア用は非常に短い。
アルミ鍛造で軽量&高剛性。
HIACEの足を完全攻略そのノウハウをアルヴェルにも!
アルヴェルユーザーだと馴染み少ないかもしれないが、ゲンブの阿部代表は足まわりのスペシャリスト。
古くはサーキットでコンマ一秒を削るスポーツカーでジオメトリー補正を図り、そのノウハウを活かして「商用車の足まわりだから攻略は厳しい」とされていたハイエース攻略へと着手。
得意とするジオメトリー補正を筆頭に、バンプストッパーやフロア下補強など、ハンドリングと乗り心地の双方から足まわり革新へ取り組んできた。
今回紹介したアルヴェルのジオメトリー補正や二層構造のリアバンプストッパーは、ハイエースの足まわりパーツで熟成に熟成を重ねたノウハウを惜しみなく注いで完成させたもの。
ハイエースで活躍する足まわりのカリスマが本気で取り組んだアルヴェルの足まわり攻略となるだけに、バンプストッパーやジオメトリー補正の完成度高さを安心して味わって欲しい。
“快適ローダウン” のカリスマ ゲンブ 阿部卓郎代表
問:ゲンブ 0566-75-4455 https://www.genb.jp
スタイルRV Vol.146 トヨタ アルファード &ヴェルファイア No.14 2020年6月27日発売号 より
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