いま人気のユーチューバー!? な二人が対談
新型ハリアーを語り尽くす!!
世界中の人が無料で見られる動画配信サイトYouTube。検索機能で観たい動画のジャンルを簡単に探せるのだが、”新型ハリアー”で検索すると驚くほど情報がヒットする。そこで動画再生回数が非常に多いチャンネルに、聞いたことのあるメーカーが、クールレーシングとノブレッセ。新型ハリアーの情報をかなり持っているはず! と確信し、お二人に直撃取材。
YouTubeなら実現しない!?同じジャンルでの対談取材
編集:クールレーシングとノブレッセ。スタイルワゴン読者であれば知っている人も多いと思う、人気のカスタマイズメーカー。今回新型ハリアーの特集を展開するにあたり、色々なメーカーに協力を依頼したが、“まだ車両が納車されていない”、という声が多かった。そんな中で、試乗はもちろん、商品開発まで進めていたのがクールレーシングとノブレッセ。それぞれの目線から新型ハリアーについて、たっぷり語って頂こうとお二人に取材協力していただきました。よろしくお願いいたします。
ノブレッセ窪田(以下、窪田):片岡さんと面識はありましたが、こうやってじっくり話す機会は初めてですよね。YouTubeで一度コラボしてみたいと思っていましたが、実は対談ものってYouTubeではあまりない。
クールジャパン片岡(以下、片岡):そうですよね。あまりみませんよね。
編集:えっ、もしかしていきなり地雷ですか?
窪田:今回はあくまでも雑誌の取材。対談することで、動画とは違った話も色々できると思います。
編集:窪田さんがYouTubeで展開しているノブレッセチャンネルですが、最近は新車の試乗ネタがすごく多いですよね?新型ハリアー、他のクルマと比べてみてどうでしたか?
窪田:試乗してみてクルマとしての完成度が非常に高いと思いました。外観も内装も、それから運転してみた印象も、SUVのイメージをいい意味でブチ壊す、高級車的な感覚。気分良く運転できる感じです。
編集:片岡さんは名古屋︲栃木間をハリアーで何度も移動されているんですよね?
片岡:はい。でも移動に使ったハリアーは、もう車高調でローダウンしていますけどね。実はノーマルの状態で一度も乗っていないんです(笑)
窪田:納車されたら、即ノーサスにして色々検証していましたしね。
片岡:今回、ブリッツさんの車高調でローダウンしていますが、すごく快適。ブリッツさんの車高調が優れている部分もありますが、足まわりの進化もかなり影響していると思います。先代60系の時は、ローダウンするとショックのストロークが少し足りないのか高速道路を走ると少々ゴツゴツした感じがありました。ですが今回は、長距離を走っても全然疲れない。いま日常使いでヴェルファイアとGT-Rに乗っていますが、どちらもかなり過走行。長距離移動用にもう1台考えていたので、名古屋から栃木への移動中にディーラーへ電話して新型ハリアー、注文しちゃいました。
窪田:ベース車両がいいから、足まわりを車高調に変えればより良くなるんでしょうね。
編集:クルマとして気になっていたのはリアウインカーの位置。低すぎませんか?
窪田:僕もそう思っていましたが、実際検証してみると実はそれほど見にくくありません。別のクルマで後方から見てみましたが、ウインカーが見えなくなるのはよほど車間を詰めている時。意見は賛否両論ですが、個人的にはテールランプと別々になったことで、オレンジ色の光がくっきり認識できるようになったと思います。
フロントはシンプルに、リアはちょっと遊び心を
編集:カスタム的な話を伺いたいのですが、まず開発するのはエアロキットですよね?
片岡:はい。前後スポイラー、サイド、それからフロントグリルやフォグガーニッシュも。ただハリアーに限らずですが、最近のクルマはフロントグリルがホント難しい。
窪田:センサー問題ですよね?
片岡:そう。エンブレム内に安全装備のセンサーがあるので基本的には外せない。しかもハリアーはエンブレムが少し前方向に飛び出ているのでかなり曲者。ノブレッセさんは人気のマークレスグリル、作るんですか?
窪田:もちろん。うちのマークレスグリルはABS製ですので大丈夫です。エンブレムを覆っても、純正より若干感度は落ちますがほぼ問題ありません。これまでも、その辺はお客様にきちんと理解していただきご購入してもらっています。
片岡:それからロアグリル。なんとかしたいんだよね。
窪田:僕も思いました。顔の印象をかなり変えることができますよね。
片岡:これもセンサー、問題だよね。交換型のパネルを作るとしたらセンサーも移設しないといけない。そうなるとデザインの制約が多い。実は色々とデザインを描いてみましたが全部ボツ。お蔵入りかな(笑)。
窪田:純正は横基調のラインですが、これを縦基調のラインにしたら結構面白いと思いますけどね。ハリアーらしさを残しつつ、個性的な表情に。アリだと思います。
編集:お二人には、新型ハリアーのエアロCGを描いていただきましたが、結構対照的なスタイルですよね。
窪田:ノブレッセとしては高級路線。メルセデスベンツやBMWなどがSUVで提案している上質なイメージ。車高を下げすぎないで、さりげなくカスタムする貼り付け系のエアロが中心。
片岡:うちはスポーツ。新型ハリアーはローダウンしてディフューザー的なエアロをまとえば、いかにも速そう! 的なスタイルが似合うと思います。マフラーも4本出しで。
編集:お二人ともスタイルは異なりますが、フロントはシンプルでリアは派手。これって同じですよね。
片岡:いまのトレンドだと思いますが、フロントは純正のイメージを損ないたくない。でもリアはちょっと遊んでみたい。これは多くのユーザーさんが共感してくれているように思います。
窪田:最近のクルマはフェイスにインパクトはありますが、リアまわりが寂しくありませんか?ハリアーもそうですが、ヘッドライトやロアグリルのインパクトは強いですが、リアバンパーは樹脂部分が多くてかなり寂しい。リアにディフューザーなどの少し派手なパーツを追加することで、前後のバランス感も良くなるんじゃないかと、個人的には思っています。
編集:新型ハリアー、これから盛り上がりますか?
窪田:YouTubeでハリアーに関する動画を何度かアップしましたが、再生回数の多さが他のクルマと比べて段違い。それだけ注目されているんだと思います。
片岡:新車コンプリートのご予約をすでに多く頂いています。60系からの乗り換えよりも、アルファード&ヴェルファイアからの乗り換えや、全くの新規というお客様も多いです。エアロパーツの完成までしばらく時間がかかりますが、エアロキットの完成前にこれほどオーダーを頂いたクルマは最近記憶にありません。かなり熱いです。
スタイルワゴン2020年9月号より
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