その名の通り“シャープ”な1台
見た目も走りも専用装備で「特別感」を堪能できる
SUBARUからまたまた特別な限定車が発売されると発表があった。今回のベース車両はWRX S4。WRXといえば、昨年末に受注が終了した「WRX STI(通称VAB)」の最後を飾った限定車「EJ20 Final Edition」が猛烈に話題となった。
最後のEJ20エンジン搭載車ということもあって、555台の限定数に対し1万件を超える応募があり、ビッグニュースになったのは記憶に新しい。当選したユーザー様、ぜひ「スバルスタイル」で取材させてください(笑)。
さて、今回のS4の限定車は500台。その名も「WRX S4 STI Sport #」だ。この「シャープ」とは、S4に搭載されているSIドライブの「スポーツ・シャープ・モード」を意識したもの。
スポーツモードより、さらにスポーティな走行を実現する「S#」。この限定車もスポーティなS4 STI Sportの上質な走りをさらにスープアップさせたもの、ということなのだろう。
音楽記号で言えば「半音上がる」的な感じで、スポーツ性能向上というイメージがわかりやすいネーミングだ。いままでのSUBARUの特別車にはない「#(シャープ)」という名称は、新しい流れの始まりかもしれない。
この限定車の見所といえば、内外装の見た目、そして走りの性能をバランス良く高めているところだ。詳しくは以下で紹介していくが、ベースグレードのSTI Sportsのスポーツ要素がパワーアップしている。
少し下世話な話になってしまうが、STI SportとSTI Sport#の価格差は約57万円。特別装備のメニューをカスタムしていこうと思うと……。うん、圧倒的にお得です!
(エクステリア)
●グロスブラックの大型フロントアンダースポイラー
●エアアウトレットグリル付きのリアバンパー
●ダークグレイシリカ塗装のフロントグリル
●ブラック塗装の18インチアルミホイール
S208に実装された大型アンダースポイラー。いまでは、パーツ単体がネットオークションなどでも高値で取引されるファン憧れの逸品。そもそも通常流通してないのだから、価値があるのは当たり前か……。今回のSTI Sport #には、艶のあるグロスブラックカラーの大型アンダースポイラーが採用される。さらにリアバンパーのエアアウトレットには、高級スーパーカーさながらのメッシュネットが施される。ただの貼り付けではない、純正クオリティの仕上がりにも注目したい。
(インテリア)
●RECAROフロントシート(ウルトラスエード/本革、ブラック、シルバーステッチ+STIロゴ入り)
●リアシート(ウルトラスエード/本革、ブラック、シルバーステッチ)
●ドアトリム&ドアアームレスト(ウルトラスエード、ブラック、シルバーステッチ)
●フロントコンソール(ブラックレザー調素材巻+シルバーステッチ)
●ウルトラスエード巻ステアリングホイール(シルバーステッチ)
●本革巻シフトレバー&シフトブーツ(シルバーステッチ)
●スライド機構付コンソールリッド(ウルトラスエード、ブラック、シルバーステッチ)
●プリテンショナー&フォースリミッター付フロント3点式ELRシートベルト( シルバー)&リヤ全席3点式ELRシートベルト(左右はシルバー)
最近のSUBARU特別仕様車に多いブラックエディション的なイメージでコーディネイトされたインテリア。ウルトラスエード×本革の高級素材を贅沢に使用。シルバーステッチが差し色として各部に投入されている。モノトーン基調でシックで大人、高級感とスポーティ、そんな印象を与える仕上がりだ。
(チューニング)
●STI製低圧損エアクリーナーエレメント
●STI製低背圧パフォーマンスマフラー
●ファン強化タイプのオイルクーラー&ラジエーター
STIチューンのエアクリーナーとマフラーでSTI Sportに比べてエンジントルクを約10%向上。数値以上のアクセルレスポンスアップを期待できる。また、チューニングシーンでは度々ウィークポイントとして上げられることもある冷却系を強化。CVTオイルクーラーと強化タイプのラジエーターファンを採用している。
(ボディ剛性系)
●STI製フレキシブルドロースティフナーリヤ
●STI製フレキシブルドロースティフナーリヤガード
●STI製フレキシブルドタワーバーフロント
●STI製フレキシブルドロースティフナーフロント
VABが生産終了となり、国産スポーツセダンとしての数少ない選択肢のひとつとされているS4。このSTI Sport#では、STIの真骨頂とも言えるフレキシブルパーツでさらなる運動性向上を実現。国内SUBARU車としては初となるフレキシブルドロースティフナーも標準装備される。このフレキシブルパーツによる運動性能強化は、STI Sportを超えるSTI Sport#の特徴のひとつと言える。もちろん各アイテムSTIのロゴ入りだ。
S4最後の限定車になるかもしれない?
2014年にSUBARU最高峰のAWDスポーツセダンとして登場したS4。今年に入り、その存在価値はWRX STIの生産中止により俄然高まっている。さらに今回のSTI Sport#はそんなVABの足かせ(!?)が外れたことで、気兼ねなくスポーティ度を高めることができているような印象を受けるほど、パフォーマンスの高い1台に仕上がっている。
当然だが、WRX STIと違いS4には、天下のEyeSightが搭載されている。これもS4の大きなアドバンテージのひとつ。一度使うともう手放せない(!?)そんなEyeSightが付いた高性能スポーツセダンはS4だけなのだ。
巷では「現行S4の生産が年内いっぱい?」という声もチラホラ。レヴォーグに続き、WRX STIとともにS4も次期モデルへの移行準備が着々と始まっていると予想される中、このSTI Sport#が、S4最後の限定車となる可能性はかなり高い。
2015年にはSporVita(スポルヴィータ)、2016年のts、という特別仕様車。そして2018年に待望のSTI Sportが追加ラインアップ。こうして進化を遂げてきたWRX S4。その集大成がギュッと詰まった1台はぜひ注目したい。
2020年5月26日
本日より注文受け付け開始!
この「WRX STI Sport#」のオーダーは本日5月26日からスタート。10月22日までの受け付けとなるが、当然限定500台の時点で終了となるので注意しよう。
ボディカラーは、セラミックホワイト(特別限定色)/アイスシルバー・メタリック/クリスタルブラック・シリカ/WRブルー・パールの4色設定。注目はもちろん、特別限定色のセラミックホワイト。こちらは昨年、1000台限定の北米特別仕様「シリーズホワイト」で設定されたカラー。ブラック基調のインテリアということもあって、やっぱり狙うならこの色一択ですかね!!
WRX S4 STI Sport #
474万1000円(参考価格・税込)
●2.0L DOHC 直噴ターボDIT
●リニアトロニックAWD
●限定500台
●2020年5月26日オーダー開始(2020年10月22日まで)
※お見積もり、ご相談はお近くのSUBARUディーラーへ
次号スバルスタイルVOL.7は9月下旬発売予定
残念ながら世界的なウィルスによる自粛などの影響により、6月下旬発売予定だった「スバルスタイルVOL.7」の発売日が延期となり、9月下旬発売予定となってしまったが、誌面でさらに詳しく紹介する予定なので、そちらもぜひお楽しみに。
もちろん新しい情報が入り次第、この「ドレナビ」でも紹介していく予定だ。
SUBARU STYLE VOL.6 好評発売中
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https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11356
(スバルスタイル編集部)