1月10日(金)〜12日(日)開催の東京オートサロン2020
STYLEWAGON×MODELLISTAトークショー開催します!
1月10日から3日間開催される毎年恒例のカスタム&チューニングカーショー「東京オートサロン2020」にて、スタイルワゴンとモデリスタによるトークショーを開催します。スタイルワゴンの小林編集長が独自の目線でモデリスタデザイナー&企画担当者とトーク。モデリスタエアロパーツの開発秘話に迫ります。エアロパーツのデザイナーの話を聞ける機会なんてなかなかない。アルファード&ヴェルファイアユーザーは必見!ぜひモデリスタブースへ!
【EVENT INFORMATION】
会場:東8ホール ブースNO.809
開催日時:
1月10日(金) 16:30〜17:00(30分間)
1月11日(土) 10:30〜11:00(30分間)/15:30〜16:00(30分間)
1月12日(日) 10:00〜10:30(30分間)/13:00〜13:30(30分間)
ステージMC=本田祥子さん、スタイルワゴン編集長=小林、モデリスタデザイナー=久世さん(10日、12日)&山崎さん(11日)、企画担当=宮入さん
配置、形状、緻密に計算 メッキアプローチの最適解
盛況を極めるアルヴェルカスタム界のなかでも、一際安定した売れ行きをみせているモデリスタの勢いが止まらない。支持され続ける理由は一体どこに!? 新発売となったエアログレード専用の第2弾モデルのポイントとともに、進化を続けるモノ作りへのこだわりを問うと、意匠だけでなく、精度や品質にも大きな違いが見えてきた。
モデリスタ・ヴェルファイア担当デザイナー
久世峻大さん
ベース車のキャラクターを考慮 従来の縦モーションから、横モーションが強調されるよう変更した今作。どちらもベース車のキャラクターを考慮した結果と久世さん。
純正感を残しつつ、明解な装着感を追求
モデリスタに限らず、ディーラーオプションエアロは物足りないと揶揄されていた時代があり、とくにカスタマイズに慣れた経験者はそれを避ける傾向にあったが、それは完全に過去の話。
なかでもモデリスタの活躍はめざましいものがあり、とくに変わったとユーザーが声を揃えるのがそのデザインだ。ハイセンスなカタチを肯定する意見は同業者からも聞こえ漏れるほどと、ハイエンドユーザーがモデリスタを選ぶケースが珍しいことではなくなった。
モデリスタユーザーのためのエアロ用エアロを開発する社外ブランドが現れるほど、名実共に“選ばれるブランド”として認知されている。
近年のトヨタ車は自己主張がとても強い。とくにアルヴェルはキャラが濃く、それは現行の後期型にもいえる。これは考え方を変えれば、ベース車だけでユーザーが満足してしまう(=カスタムしない)可能性があるということであり、そのなかでカスタムブランドとしての存在意義を明確に表現することは、デザイナーをはじめ、開発陣にとってはかなりハードルが高い作業。
しかもアルヴェルに限らず、最新のクルマには安全装備のための各種センサーが装備されている。エアロをデザインするうえでの自由度は確実に狭まっており、サードパーティーと呼ばれるアフターメーカー界で、シンプル路線が大勢を占めるようになった要因の1つはコレという意見もある。
しかし、説明するまでもないが置かれている状況はモデリスタも同じだ。にも関わらず、モデリスタのデザインはそれを感じさせないほど“変化”の度合いが強い。これはなぜなのか。
モデリスタのエアロ開発は、ベース車のキャラクターを踏まえてデザインを考える。これはモデリスタのエアロの発売が新型車の発売と同時を基本としているため、この時点で特定のライバルは存在せず、常に先を見越した新しいデザインが必要になる。
つまり流行後追いではなく、先行提案型がモデリスタのスタンスとなる。ベース車が持つ素の良さ(要素)を“減らす”作業はせず、キャラを活かし“強調する”作業が開発の基本といい、30系のように純正がとくに激しければ、エアロも(付けた感が)判りやすいデザインを意識するという。
言い換えれば“純正らしさを活かしつつ、エアロの付けた感が判る仕様を狙う”ということだが、一般的に後付けエアロは、純正を否定すればするほど存在が活きてくる。
つまりモデリスタのスタンスは、ある意味矛盾した理想といえる。だが実績が物語る通り、モデリスタは多くのユーザーに受け入れられている。純正とエアロの両者を絶妙にバランシングさせるデザイン力が明確にカタチとなっている証拠であり、疑いの余地はないだろう。
モデリスタ・アルファード担当デザイナー
後藤葉太さん
メッキはモデリスタのアイコン早くからメッキ加飾を積極的に導入してきたモデリスタ。その姿勢がユーザーに受け入れられ、メッキの重要度が増すようになったと後藤さん。
実装後を想定した高い再現力、解析力
モデリスタを語るうえではずせないアイコンといえばメッキ加飾の存在。アルファードの新作エアロでは既存が攻め系であることを踏まえ、若干要素を減らして落ち着きさを意識したと後藤さん。
久世さんによると、例えばヴェルでは縦モーションのデザインから横モーションへシフトし、純正最大の特徴である左右枠に大きく被せる構造を提案と、パッと見の印象は前作に比べ大人しめであるものの、変わった感が明解に判るよう仕上げたとのことだ。
メッキは、その効果が判りやすい反面、派手になりすぎるきらいが否めず、昔もいまも意見が割れやすい。モデリスタがメッキにこだわり続けるには、やはりそこにニーズがあるからに他ならず、事実メッキ感が薄いエアロは(他車用エアロでの話だが)反響が鈍いという。
車格を上げるためにメッキを採り入れることは1つの王道的手法であるが、その配分や量に対する感覚がメーカーとユーザーの意識差が埋まりつつあり、いい感じでシンクロしてきたと久世さん。
ひとことでメッキといっても種類が複数あるほか、平面と立体では感じる印象も異なる。高い品質を維持し続けるためには専門サプライヤーとの密なコンタクトが必要不可欠であることは当然だが、製品化までに様々な試験を徹底して行っている。
モデリスタは単に“付けた”“付く”という事実だけで商品化はしない。最新の3Dソフトをベースに1/1スケールで解析できる自動車メーカー級の設備を駆使し、実装状態と限りなく近い姿での周囲の映り込みや光の反射の解析までも行うなど、仕上がりのクオリティにも心血を注ぐ。
その姿勢は品質面、実用面にも共通していえることで、例えば新作のようにエアロのタケを短くし、(デザインの工夫で変わったという違いを残しつつも)車両止め等にあたるリスクをさけて設計するだけでなく、多くのパーツを安定した品質が維持でき大量生産向きであるABS製とするなど、誰でも安心して乗れ、取り付けできる高いフィッティング性を確保している。
さらにフットワークにも大きな違いがあり、つねに充分な在庫を確保してスムーズなデリバリーも可能とするなど態勢は万全。欲しいと思ったときに手に入れることができる点は、言葉で記す以上に大きなアドバンテージといえる。
モデリスタのモノ作りは単に商品を提案するだけでなく、企画、設計、生産、そしてデリバリーまで含めたトータルパッケージの上に成り立つ。見た目の違いは明らかで、モノはより高品質に。選ばれ続けるには理由があるのだ。
ALPHARD/アルファード
既存モデル(左)は大胆なブラックアウトに加え、センター、両サイドに配置されたメッキ加飾が特徴。新作はブラックアウトをとりいれず、ボディ同色部分を増やすことで、押し出し感が強くスマートな印象に仕立てられた。
VELLFIRE/ヴェルファイア
既存モデル(左)は縦モーションを強調したデザインだったが、今作はバンパー中央開口部を活かした横モーションに進化。メッキ感もかなりセーブされた。
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