燃費性能や走行性能など車を選ぶ際にチェックしたいポイントはたくさんありますが、居住性を左右する内装は特に入念に確認しておきたい部分といえます。
ここでは、ホンダ「シビック」の内装について、詳しくご紹介します。
- 水平基調のベルトラインによって明るく開放的な室内空間を実現
- 上級グレードの「EX」ではプライムスムース×ウルトラスエード®のコンビシートを採用
- 荷室容量はクラストップレベル(2021年8月、ホンダ調べ)の452Lを確保
シビックの室内空間の特徴
ホンダ車の代名詞ともいえるシビックは、日本のみならず世界的に名が知られたグローバルモデルであり、2021年9月に登場した現行型で11代目となる歴史のあるモデルです。
歴代シビックは、広い室内空間と広いガラスエリアによるゆとりのある居住スペースを確保しているのが魅力のひとつといえます。
現行型でもその伝統を受け継ぎ、ベルトラインを低く水平基調にすることによって広い水平視野角を実現し、前席だけではなく後席も開放感を得られる室内空間を確保。「爽快シビック」のキャッチフレーズを体現するような光あふれる空間で快適にドライブを楽しむことができるでしょう。
さらに、先代モデルよりもホイールベースを延長し、前後席の距離を35mm拡大して後席でもゆったりとくつろげる広さを確保しました。
また、内装の質感も先代モデルよりも高めています。インパネにあしらわれたパンチングメタルのエアコンアウトレットは一際存在感があり、室内空間に上質さをもたらしています。さらに、ステアリングホイール、セレクトレバー(ガソリンCVT車)・シフトノブ(MT車)は本革巻きです。
メッキやシルバーなどの加飾で飾り立てるのではなく、質の良さを追求していることがうかがえる内装といえるでしょう。
シビックのグレードごとの内装
ここからは、シビックのグレードごとの内装について見ていきましょう。
カジュアルなファブリックをあしらったシートを備える「LX」
シビックでは、グレードを問わず内装カラーにはブラックを採用し、シャープさやクールさを感じさせる室内空間としています。前述したとおりガラスエリアが広く、外光がふんだんに入る設計になっているため暗さや圧迫感を覚えることはないでしょう。
ベーシックグレードの「LX」では、プライムスムースにファブリックを組み合わせたコンビシートを採用。中央部分にラインをあしらい、カジュアルで軽やかな雰囲気を演出しています。
レッドステッチがスポーティーさを醸し出す上級グレード「EX」
「EX」では、ブラック内装にレッドステッチを組み合わせてスポーティーさやアグレッシブさを表現。また、手触りの良いプライムスムースをドアライニングに使用していることに加え、パワーウィンドウスイッチパネルにヘリンボ―ンブラックのガーニッシュ、メーターバイザーにシルバー加飾があしらわれます。
シート素材はプライムスムース×ウルトラスエード®にグレードアップされ、ワンランク上のラグジュアリーさもプラスしています。
メーターは「LX」では7インチサイズであったのに対し、「EX」ではホンダのヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)の考え方である「直感操作・瞬間認知」を追求した10.2インチのデジタルグラフィックメーターを搭載しているのも特筆すべきポイントでしょう。
専用のデジタルグラフィックメーターが備わる「e:HEV」
2022年7月にラインナップに追加されたハイブリッド車「e:HEV」の内装デザインは「EX」とほぼ変わりありません。ブラックベースの室内にレッドステッチの組み合わせ、シートはプライムスムース×ウルトラスエード®のコンビです。異なるのは、デジタルグラフィックメーターがe:HEV専用の10.2インチのものになる点です。
加速感を視覚からも確認できるよう、パワーメーターを採用しています。加速時にはタコメーターのようにエンジン回転数と連動した動きをするよう指針で表示し、減速時はバッテリーへの回生状況をわかりやすく表現するバー表示としています。
シビックの座席周りの収納
ポケッテリアの充実度や使い勝手もドライブの快適さを決めるポイントのひとつといえます。シビックにはどのようなポケッテリアが備わっているのかを確認してみましょう。
ドリンクホルダー(フロント)
運転席・助手席用のドリンクホルダーは、センターコンソールに2個用意されています。固定式なので走行中も安心して使用できるでしょう。
ポップアップ式アームレスト付きコンソールボックス
フロントシートのアームレストの下部には、ポーチなどを収納できるボックスが備わっています。
グローブボックス(照明付き)
車検証や自賠責保険証など、書類の保管場所として使用されることの多いグローブボックスは照明付きのため、トンネルや夜間など車内が暗いシーンでも収納物を探しやすいでしょう。
リアセンターアームレスト(ドリンクホルダー付き)
後席中央に用意されたアームレストには、ドリンクホルダーが2個あります。後席にもカップのドリンクが置けるスペースが確保されているのはうれしいポイントではないでしょうか。
助手席シートバックポケット
助手席のシートバックには、雑誌や地図などが収納できるポケットがあります。タブレットの保管場所としても活用できるでしょう。
ドアポケット(ボトルホルダー付き)
左右のフロントドアには、ボトルホルダーとガムなどの小物が収納できるスペースが用意されています。
リアドアにもボトルホルダー付きのポケットがありますが、フロントドアよりも収納スペースは小さめです。
シビックの荷室&座席アレンジ
シビックの荷室は、452Lもの容量を確保しています。シビックは先代モデルでも荷室の広さには定評がありましたが、現行型ではさらに拡大することで実用性を高めているといえるでしょう。
後席には6:4分割可倒式のシートを採用しているため、荷物の大きさや乗車人数に合わせて座席アレンジすることも可能です。
また、荷室には扱いやすい横引きのカーゴエリアカバーが標準装備されているため、プライバシーも守られます。取り外すこともできるので必要に応じて利用でき、便利です。
開放感あふれる明るい室内空間が魅力
現行型のシビックは歴代モデルの伝統を継承し、ガラスエリアを広く取って開放感のある明るい室内空間を確保しています。また大容量の荷室を確保するなど、居住性や実用性に高い配慮が見られるモデルといえるでしょう。
基本的な内装のデザインやベースとなる内装カラーは両グレード共通ですが、シートに使用される素材が異なる、上級グレードの「EX」やハイブリッド車の「e:HEV」には随所にレッドステッチがプラスされるなどの違いがあります。内装デザインが好みかどうかもカーライフの満足度には大きく影響するので、よく比較して自身の感性に合ったシビックを選びましょう。
よくある質問
Q1:シビックの室内空間の特徴は?
A:長い歴史を誇るシビックは、歴代モデルにおいて広いガラスエリア、ゆとりある室内を持つのが特徴です。現行型のシビックにおいてもその伝統を踏襲し、ベルトラインを低く水平基調にすることで開放的で明るい室内空間を確保しました。さらにホイールベースの延長によって従来型よりも前後席の距離を35mm拡大し、後席の居住性を高めています。
Q2:シビックのグレードによる内装の違いはある?
A:内装カラーのべースはいずれのグレードでもブラックで共通ですが、上級グレードの「EX」とハイブリッド車の「e:HEV」では随所にレッドステッチがあしらわれ、スポーティーさを演出しています。また、ベーシックグレードの「LX」ではプライムスムース×ファブリックのコンビシートであるのに対し、「EX」「e:HEV」ではプライムスムース×ウルトラスエード®のコンビシートとなっています。
Q3:シビックの荷室は荷物がたくさん積める?
A:シビックの荷室は452Lの容量を確保しています。また、後席には6:4分割可倒式のシートを標準装備しているため、荷物の大きさや量、乗車人数に合わせて座席をアレンジし、荷室を拡大することも可能です。
※この記事は2023年10月時点の情報で制作しています