ガソリンの値段は、社会情勢などによって変化します。突然価格が高騰することも少なくないので、できるだけ燃費の良い車を選びたいと思うのは当然のことでしょう。車が生活に欠かせない地域に住んでいるなど、車の使用頻度が高いのであればなおさらです。
そのため、車選びの際にはカタログ燃費や実燃費を確認して、納得できる燃費性能を持つ車を選ぶことが大切です。
ここでは、日産「NV200バネットワゴン」の燃費性能についてご紹介します。
- NV200バネットワゴンのWLTCモードカタログ燃費は13.6km/L
- 駆動方式は2WDのみ
- ライバル車であるトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」の燃費には後れを取っている
NV200バネットワゴンの燃費性能の特徴
NV200バネットワゴンのエンジンは軽量で静粛性に優れたオールアルミ製のエンジンを採用し、重たい荷物を積んでいても軽やかな走りを実現することに加え、燃費性能も両立させているのが特徴です。さらにトランスミッションには高効率なエンジン領域の使用頻度を増やすことによって低燃費に貢献する副変速機付きのエクストロニックCVTを組み合わせています。
また、メーター内のディスプレイに燃費情報表示機能を搭載し、走行中にドライバーが常に燃費を目にすることでエコドライブを意識するように促し低燃費をサポートします。
NV200バネットワゴンのカタログ燃費
NV200バネットワゴンのパワートレインは、最高出力113ps、最高トルク150Nmを発揮する1.6L直列4気筒ガソリンエンジンの1種類で、駆動方式は2WDのみです。
NV200バネットワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
16X-2R | 2WD | 13.6 |
16X-3R |
NV200バネットワゴンの実燃費
NV200バネットワゴンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、NV200バネットワゴンの実燃費(2024年1月29日現在)は、両グレード共通で9.4km/Lです。
実燃費はある程度カタログ燃費より悪化するのが一般的といえますが、NV200バネットワゴンでは若干差が大きい傾向があることがうかがえます。
NV200バネットワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較
NV200バネットワゴンのライバル車としては、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」が挙げられるでしょう。ここではこの2車種とNV200バネットワゴンのカタログ燃費を比較してみます。
トヨタ「シエンタ」
出典:トヨタ「シエンタ」
燃費性能の高さで定評のあるコンパクトミニバン、トヨタ「シエンタ」。現行型は高度運転支援機能「トヨタ チームメイト:アドバンストパーク」など、最新鋭の安全技術を多数採用しています。
シエンタのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
X | 2WD | 5名 | 28.8 |
7名 | 28.5 | ||
E-Four | 5名 | 25.3 | |
7名 | |||
G | 2WD | 5名 | 28.4 |
7名 | 28.2 | ||
E-Four | 5名 | 25.3 | |
7名 | |||
Z | 2WD | 5名 | 28.4 |
7名 | 28.2 | ||
E-Four | 5名 | 25.3 | |
7名 |
ガソリン車(2WDのみ)
グレード | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X/G/Z | 5名 | 18.4 |
7名 | 18.3 |
NV200バネットワゴンとシエンタでは、シエンタが圧倒的に良い数値を示しています。
ホンダ「フリード」
コンパクトミニバンの代名詞ともいえるヒットモデル、ホンダ「フリード」は、親しみやすいスタイルの標準モデルとクロスオーバーテイストの「CROSSTAR」の設定があり、エクステリアデザインの好みで選択できるのが特徴です。
フリードのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
G G 特別仕様車BLACK STYLE CROSSTAR CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE | 2WD | 6名 | 17.0 |
7名 | |||
4WD | 6名 | 15.6 | |
7名 | |||
HYBRID G HYBRID G特別仕様車BLACK STYLE HYBRID CROSSTAR HYBRID CROSSTAR特別仕様車BLACK STYLE | 2WD | 6名 | 20.9 |
7名 | |||
4WD | 6名 | 19.8 |
NV200バネットワゴンは、燃費性能ではフリードにも後れを取っています。
NV200バネットワゴンの走行性能・乗り心地
NV200バネットワゴンは、たくさんの荷物を運搬することが前提になっている商用バンがベースのため、リアサスペンションには高荷重に耐えられるリーフリジット式のサスペンションを採用しています。
フロントには路面から伝わる不快な振動を抑え、快適性を向上させるリップルコントロールショックアブソーバーを採用。走行安定性と快適な乗り心地を両立させています。
また、最小回転半径は5.2mを維持しているため、小回りが利き狭い路地などでも取り回しやすいのも特徴です。
積載性を重視した商用ベースモデルならではの魅力があるNV200バネットワゴン
NV200バネットワゴンは商用バンがベースのモデルで、登場が2009年と基本設計が古いことは否めません。今の乗用車には多く設定のあるハイブリッド車の設定もなく、燃費においてはほかの車に譲りますが、積載性に優れており、アウトドアやキャンプなどアクティブなカーライフを送りたい方に適した1台といえるでしょう。
よくある質問
Q1:NV200バネットワゴンのカタログ燃費はどのくらい?
A:NV200バネットワゴンのパワートレインは、1.6L直列4気筒ガソリンエンジンとエクストロニックCVTの組み合わせ1種類で、駆動方式は2WDのみです。ハイブリッド車の設定はありません。NV200バネットワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、13.6km/Lです。
Q2:NV200バネットワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較すると?
A:NV200バネットワゴンのライバル車としてはトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」が挙げられますが、NV200バネットワゴンのカタログ燃費はこの2車種のどちらにも後れを取っています。
Q3:NV200バネットワゴンの走行性能や乗り心地は?
A:フロントには不快な衝撃を抑えるリップルコントロールショックアブソーバー、リアサスペンションには大きな荷重に耐えられるリーフリジット式を採用し、操縦安定性と快適な乗り心地を両立させています。
※この記事は2024年1月時点の情報で制作しています