メンテナンス費用や燃料費、各種税金など車に関する維持費はいろいろありますが、日常生活や仕事で車が欠かせない方にとって大きなウエイトを占めるのが燃料費ではないでしょうか。燃料費は社会情勢などによって価格が高騰することも多いため、燃料費を左右する車の燃費性能は車選びの際の重要なチェックポイントとなります。
ここでは、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」の燃費について、詳しくご紹介します。
よくある質問
Q1:フリードのカタログ燃費はどのくらい?
A:フリードはハイブリッド車とガソリンエンジン車があります。それぞれのWLTCモードカタログ燃費は、ガソリン2WD車が17.0km/L、4WD車が15.6km/L、ハイブリッド2WD車が20.9km/L、4WD車が19.8km/Lです。
Q2:フリードの燃費をライバル車と比較すると?
A:フリードのライバル車としては、トヨタ「シエンタ」が挙げられます。シエンタとフリードの燃費を比較するとシエンタがフリードよりも低燃費を実現しています。
Q3:フリードの走りや乗り心地は?
A:フリードでは、高剛性リアサスペンションと液封コンプライアンスブッシュの組み合わせにより、衝撃の少ない快適な乗り心地を実現しました。また、ドライブ中にロードノイズや風切音を気にすることなく会話が楽しめる静粛性も確保しています。
フリードの燃費性能の特徴
2016年9月に登場した2代目モデルとなる現行型のフリードは、先代の「ちょうどいい」を進化させ「いつでも」「どこでも」「だれでも」が思いどおりに運転できる日本の道路事情に適したコンパクトミニバンとして誕生しました。
ガソリン車には燃料を直接シリンダー内に噴射してパワーを効率よく引き出す直噴システムを搭載した1.5Lエンジンを採用。高効率のCVTとアイドリングストップシステムなどの組み合わせにより、ホンダ車ならではのパワフルな走りと燃費性能を両立させています。
ハイブリッド車は、近年のホンダ車に搭載される「e:HEV」ではなく、「SPORT HYBRID i-DCD」と呼ばれるハイブリッドシステムを搭載しているのが特徴です。「SPORT HYBRID i-DCD」は1.5Lエンジンと高出力モーターを内蔵した7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、ハイブリッド車に期待したい燃費性能と環境性能を実現しながらダイレクトな加速フィールを実現します。
フリードのカタログ燃費
フリードのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
G G 特別仕様車BLACK STYLE CROSSTAR CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE | 2WD | 6名 | 17.0 |
7名 | |||
4WD | 6名 | 15.6 | |
7名 | |||
HYBRID G HYBRID G特別仕様車BLACK STYLE HYBRID CROSSTAR HYBRID CROSSTAR特別仕様車BLACK STYLE | 2WD | 6名 | 20.9 |
7名 | |||
4WD | 6名 | 19.8 |
フリードの実燃費
フリードに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、フリードの実燃費(2023年12月18日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|---|
G G 特別仕様車BLACK STYLE CROSSTAR CROSSTAR 特別仕様車 BLACK STYLE | 2WD | 6名 | 13.5 |
7名 | |||
4WD | 6名 | 14.8 | |
7名 | |||
HYBRID G HYBRID G特別仕様車BLACK STYLE HYBRID CROSSTAR HYBRID CROSSTAR特別仕様車BLACK STYLE | 2WD | 6名 | 18.9 |
7名 | |||
4WD | 6名 | 17.6 |
WLTCモードは実際の車の使用環境に近い方法で計測するため、現実的な実燃費に近い数値が出るといわれています。それでもほとんどの車で実燃費が若干悪化するのが一般的で、フリードにおいても差が見られますが、ガソリン車、ハイブリッド車ともにそれほど大きな差ではありません。
フリードとライバル車のカタログ燃費を比較
燃費性能をチェックするには、同クラスのライバル車と燃費を比較してみるのもひとつの方法です。フリードのライバル車として挙げられるのは、トヨタ「シエンタ」でしょう。ここではシエンタとフリードのカタログ燃費を比較してみます。
トヨタ「シエンタ」
2022年8月にフルモデルチェンジし、3代目に切り替わったトヨタ「シエンタ」。エクステリアデザインを一新し、これまで以上に親しみやすく乗る方を選ばないデザインとなりました。先代で定評のあった燃費性能をさらに磨き上げ、高いレベルでの低燃費を実現しています。
シエンタのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
ガソリン車(2WDのみ)
グレード | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X/G/Z | 5名 | 18.4 |
7名 | 18.3 |
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
X | 2WD | 5名 | 28.8 |
7名 | 28.5 | ||
E-Four | 5名 | 25.3 | |
7名 | |||
G | 2WD | 5名 | 28.4 |
7名 | 28.2 | ||
E-Four | 5名 | 25.3 | |
7名 | |||
Z | 2WD | 5名 | 28.4 |
7名 | 28.2 | ||
E-Four | 5名 | 25.3 | |
7名 |
フリードとシエンタの比較では、シエンタがより低燃費を実現していることがわかります。
フリードの走り・乗り心地
出典:ホンダ「フリード」
フリードは、高剛性リアサスペンションと上質な乗り心地を実現する液封コンプライアンスブッシュの組み合わせにより、衝撃の少ない快適な乗り心地を確保しました。また、加速時、走行時においての静粛性の向上を図ることで、ドライブ中のロードノイズや風切音を気にすることなく会話が楽しめるのも魅力です。
さらに、2019年10月に実施されたマイナーチェンジでは、ガソリン車にある一定以上のブレーキ操作を行うと自動でエンジンブレーキを効かせる「ブレーキ操作ステップダウンシフト制御」を採用しました。長い下り坂でも安心して運転できるほか、コーナリング時はコーナー脱出時の加速に備えた制御を行うことで、スムーズな立ち上がりを実現します。
燃費性能は車選びの重要チェックポイント
フリードはライバル車であるシエンタには後れを取ってはいるものの、日常的に使用する車としては十分な燃費性能を持っています。
満足のいくカーライフを送るためには、燃費事情も決して無視できません。車選びの際には、デザインや安全性だけではなく燃費もしっかりチェックするようにしましょう。
※この記事は2023年12月時点の情報で制作しています