車をローンで購入するには、ローン審査に通過しなければなりません。一般的に車のローン審査に通過するには、正社員や公務員などの安定性が高い雇用形態で、年収200万円以上が目安になるといわれています。
パートで200万円以上の年収がある方もいる一方で、住民税の課税対象である100万円前後や、扶養の対象外になる金額に調整するなど、いわゆる「年収の壁」を意識して働いている方も少なくありません。
パートで年収200万円以下だと車のローン審査に100%通らないとは言い切れませんが、不利にはなりがちです。そのため、しっかり対策したうえでローン審査に臨むことが大切になってきます。
ここでは、パートの方が車のローンを利用する際に知っておきたい審査の対策や、借り入れ可能な金額の目安などについて解説します。
- パートでも車のローンを組める方もいるが正社員と比較すると審査では不利になる
- 借入額を少なくすればパートでも車のローンを組める可能性は高まる
- カーリースならローンを組む必要なく初期費用を抑えて新車に乗れる
パートで組める車のローンはいくらまで?
車のローンに限らず、一般的にローンの審査基準や借入可能額は公にされておらず、それぞれのローンによって判断基準は異なるのが現状です。ただし、返済負担率から借入可能額の目安は判断できます。
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合です。車のローンを利用する場合、一般的に年収の25~35%程度が目安といわれ、それ以上では審査に通らなかったり、借入額を減額されたりする傾向があるといわれています。
ここで、パートの年収100万円、130万円、150万円での返済負担率を見てみましょう。
パートで年収100万円の場合
パートの年収が100万円の場合、返済負担率内に収まる25~33万円程度が1年あたりで借入可能な額だと推測できます。頭金を多めに入れれば、ローンを組んで車を購入できる可能性はあります。
パートで年収130万円の場合
パートで年収が130万円の方は、返済負担率内に収まる32~45万円程度が1年あたりで借入できる額と推測できます。年式の古い中古車などであれば、頭金を入れずに車のローンのみで購入できる可能性もあるでしょう。
パートで年収150万円の場合
パートで年収が150万円という場合は、返済負担率内に収まる37~52万円程度が1年あたりで借入できる額の目安になるでしょう。頭金をある程度入れることで、新車の軽自動車のローンを組めるかもしれません。
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パートでも車のローン審査に通りやすいのはどのような方?
車のローン審査は、申込者に返済能力があるかどうか見るために行われます。長期に渡り継続して返済できる十分な収入があるか、雇用の安定性はあるか、過去に金融事故を起こしていないかなどが主にチェックされると考えられますが、細かい審査項目や基準は信販会社や金融機関によって異なります。
ここでは、パートであっても車のローン審査に通りやすい方の特徴をご紹介しましょう。
パートでの収入が安定している
車のローンは、複数年にわたる長期の返済になるのが一般的です。そのため、継続的に安定した収入があることが重視される傾向があります。
月々のパート収入に極端な増減があると、「収入が安定している」と見なされず、審査通過が厳しくなるかもしれません。反対に、毎月安定した額をコンスタントに得ていれば、パートでも審査に通過する可能性があります。
同じパートを1年以上続けていて継続する見込みがある
前述のとおり、継続して安定した収入が見込めるか否かは審査で重視されます。最低でも1年以上同じパートを続けており、今後も同じ場所で継続する見込みがある方や勤続年数の長い方は、パートであっても「安定性が高い」とみなされやすくなります。
仮にある程度の収入が確保できていても、数ヵ月単位で働く場所を変えているケースでは、審査で不利になってしまうでしょう。
配偶者に安定した収入がある
既婚のパートの方が車のローンを申し込んだ場合、配偶者(世帯主)の年収も考慮したうえで審査されることがあります。
パートでの年収が十分でなかったり、安定していなかったりしても、配偶者が安定して十分な収入を得ていれば、審査で有利に働くでしょう。
ほかの借入れがない
返済負担率は、すべての借入額で計算します。これには住宅ローンやショッピングローン、クレジットカードのリボ払いなども含まれるため、合算した結果、返済負担率が上限を超えて審査に落ちることがあります。
ほかに借り入れがない場合、審査では申し込んだローンの金額のみで返済負担率を計ります。現実的な申込み額であれば審査に通過しやすくなるでしょう。
滞納や債務整理などの履歴がない
過去にクレジットカードやローンなどの支払い遅延があったり、債務整理を行ったりと、信用情報に何らかの金融事故履歴が残っている方は、雇用形態に関わらず、車のローン審査のハードルは極めて高くなります。
なお、金融事故の記録は完済後5~10年程度が経過してから消えるため、心当たりがある方は記録が消えてから審査に申し込むことをおすすめします。
貯金が十分にある
たとえパートでの年収が少なくても、貯金が十分にある場合は車のローン審査に通る可能性が高まるでしょう。貯金を崩して頭金を入れることで借入希望額を減らし、返済比率を下げられるためです。
貯金が十分にあることは、計画性がありお金にルーズでなく、今後の返済も計画的に行えるというアピールにもつながります。
パートの方がローンで車を買うためにできる審査対策
カーローンの審査に通るか気になるパートの方は、ローンの審査に向けて、次のような対策をとりましょう。ひとつずつポイントを解説します。
連帯保証人を立てる
収入の低さや雇用形態への安定性の低さを補うためには、連帯保証人を立てるのが効果的です。連帯保証人とは、債務者がローン返済できなくなった場合、債務者に代わってローンを返済する義務を負う方を指します。
連帯保証人は配偶者や親、同居の親族などに頼むのが一般的ですが、20歳以上65歳未満の正社員で安定した収入がある、信用情報や債務状況に問題がないなどの条件を満たしていれば、親族でなくても連帯保証人として認めるローン会社もあります。
借入額を抑える
借入希望額が少なければ返済比率が下がるため、パートでも審査に通る可能性が高まります。
具体的な行動として最も簡単なのは頭金を入れることです。ほかにも借入額を少なくするために購入する車のグレードを下げたり、新車ではなく中古車にしたりする方法もあります。
ほかの借入れは完済しておく
支払っていない税金や借入れがある場合はそれだけで不利になってしまうので、審査を受ける前に返済を済ませておきましょう。クレジットカードのリボ払いやスマホの分割払いなども借入れの対象になるので、可能な限り支払っておくと安心です。
勤続年数が1年を超えるまで待つ
勤続年数が長ければ長いほど収入が安定しているとみなされ、審査で有利になります。職場を変えたばかりの場合は、勤続年数が1年を超えるまでローンの申し込みを待ちましょう。パート先を変えることを考えているのであれば、ローンの審査に通過してから実行することをおすすめします。
年収を上げて翌年に申し込む
車のローンの審査対象になる年収は、審査申込みの前年の金額です。ローンを組んでの車の購入を考えている場合、パートの時間を増やすなどして計画的に年収を上げ、そのうえで翌年に申し込むと審査に通過できる可能性が高まるでしょう。
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パートの方におすすめの車のローンはどれ?
ひとことで車のローンといっても、さまざまな種類があります。ローンによって審査の難易度も変わってくるので、それぞれの特徴や審査の傾向を把握しておきましょう。
銀行系マイカーローン
銀行などの金融機関のマイカーローンは、ほかのローンと比べて金利が低い一方で、審査の難度は高く、時間もかかる傾向があります。年収や雇用の安定性、信用情報などが細かくチェックされるため、パートの方にはハードルが高くなる場合もあるでしょう。
ただし、配偶者に十分な収入があるなど、条件によっては審査がクリアできるケースも見られます。
また、近年ではパートやアルバイトの方向けのマイカーローンを提供する金融機関も登場しています。どうしても銀行系のマイカーローンを利用したいのであれば、そうしたローンを狙うのもひとつの方法です。
ディーラーローン
ディーラーローンは、ディーラーを通して提携する信販会社と契約するローンです。金利は金融機関のマイカーローンよりも高くなりますが、金融機関のローンよりも審査に通りやすいといわれています。
実際にアルバイトやパートなどの非正規雇用者でも審査に通過した例があり、年収やその他の条件次第では、パートでも審査に通過できる可能性があります。ただし、金利が高い分、支払総額が大きくなりがちなので、その点には注意しましょう。
自社ローン
中古車販売店で用意されているケースが多いのが「自社ローン」です。自社ローンは販売店が独自に提供する分割払いを指し、厳密にはお金の貸し借りを伴う「ローン」という金融商品ではありません。
信販会社を通さず、自社の基準で審査し、信用情報の照会が行われないケースが多いため、安定した収入がない方やいわゆるブラックリスト入りしている方でも審査に通るケースがあります。パートの方も、ほかのローンより審査に通りやすいといえるでしょう。
厳密にはローンではないため金利はありませんが、金利に相当する分が保証金や手数料などとして上乗せされており、支払総額は高くなりがちです。
パートの方がローンを組まずに新車に乗れる方法
車のローン審査に通るか不安があるなら、ローンを組まずに車に乗れる方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
近年注目度が高まっている「カーリース」は、毎月定額のサブスク感覚で好きな車に乗る方法です。契約者が選んだ車をカーリース会社が代理で購入して契約者に貸し出す仕組みで、契約期間中は手元で車を保管し、いつでも好きなときに使用できます。
カーリースなら初期費用は基本的に不要で、税金や自賠責保険料などが月額料金に含まれています。さらに、プランによっては車検やメンテナンスの費用も月額料金にまとめられるため、車に関する突然の出費が発生しにくくなり、2台目がほしい方にも向いています。
ここで、軽自動車の人気モデルであるダイハツ「ミライース」と、使い勝手の良いコンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」を例に、車のローンを組んで購入する場合とカーリースの利用(定額カルモくんの場合)で、支払いにどの程度の差が出るのかを比べてみましょう。
〈ダイハツ「ミライース」の場合〉
カーリース | カーローン | |
---|---|---|
初期費用 (自動車重量税・自賠責保険料) | 0円 (月額料金に含まれる) | 27,710円 |
月々の負担額 | 19,700円 | 16,630円 |
自動車税(種別割) (初年度を除く4年分) | 0円 (月額料金に含まれる) | 43,200円 |
車検時の法定費用 (自動車重量税・自賠責保険24ヵ月) | 0円 (月額料金に含まれる) | 24,140円* |
車検整備費用・メンテナンス代 | 都度必要 ※オプションで月額料金にまとめられる | 都度必要 |
※カーリースの契約期間、カーローンの返済期間は5年を想定
※カーリースの月額料金は定額カルモくんの金額を一例として使用
※カーローンの金利はディーラーローンの相場である6%と設定
※カーローンの初期費用はメーカー公式サイトのシミュレーションを使用
※車両本体価格860,200円(グレードB/2WD)
*自動車重量税6,600円、自賠責保険料17,540円の総額
※2024年7月3日時点の金額
〈トヨタ「シエンタ」の場合〉
カーリース | カーローン | |
---|---|---|
初期費用 (自動車重量税・自賠責保険料) | 0円 (月額料金に含まれる) | 19万7,850円 |
月々の負担額 | 39,610円 | 38,572円 |
自動車税(種別割) (初年度を除く4年分) | 0円 (月額料金に含まれる) | 12万2,000円 |
車検時の法定費用 (自動車重量税・自賠責保険24ヵ月) | 0円 (月額料金に含まれる) | 42,250円* |
車検整備費用・メンテナンス代 | 都度必要 ※オプションで月額料金にまとめられる | 都度必要 |
※カーリースの契約期間、カーローンの返済期間は5年を想定
※カーリースの月額料金は定額カルモくんの金額を一例として使用
※カーローンの金利はディーラーローンの相場である6%と設定
※カーローンの初期費用はメーカー公式サイトのシミュレーションを使用、トヨタモビリティ東京、保証がつくしプランなしで計算
※車両本体価格1,995,200円(X 5人乗り)
*自動車重量税24,600円、自賠責保険料17,650円の総額
※2024年7月3日時点の金額
初期費用なしでカーライフが始められるのは、カーリースの大きなメリットといえるでしょう。
特にシエンタのようなガソリンモデルの登録車を購入する場合、初期費用が20万円近くかかります。ミライースを購入する場合でも表の金額にさらに登録手数料やリサイクル料金がかかってくるので、70,000~80,000円程度の初期費用が必要になります。
また、カーリースはその後必要になる維持費の多くが月額料金に含まれているので、一見カーリースの月々の負担額が高くなるように見えても、トータルで考えるとお得であるケースも少なくありません。
定額カルモくんならさらにたくさんのメリットがある!
カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、1~11年のあいだの好きな契約期間を1年単位で選択できるのに加え、業界最安水準*の月額料金を実現しています。
例えば、最長11年契約でダイハツ「ミライース」を選ぶと月々 12,490 円から、トヨタ「シエンタ」では月々 27,670 円からと、抑えた金額でカーライフを楽しめます。また、7年以上の契約で走行距離無制限かつ契約満了時に車がもらえるので、よりマイカーに近い感覚で自由に車に乗れる点も魅力です。
実際に定額カルモくんを利用した主婦の方からは、「毎月定額で支払えることプラス、ボーナス払いがないことが本当にありがたい」、「これから子供の学費なども必要になるので、毎月の費用が大きくかからないことや、車検や納税などで大きなお金の移動がないことがわかっている点も安心」といった声が寄せられています。
パートの方からも支持されているカーリース
*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
パートでもカーローンを利用するためにできる対策がある
「自分用に車がほしい」などと考えるパートの方も、カーローンを組むことを最初から諦めてしまう必要はありません。もちろん年収が低いと審査で不利になるのは事実ですが、安定した稼ぎのある連帯保証人を立てたり、ひとつの勤め先で長く働いて収入を安定させたり、頭金を増やしたりすれば、審査に通過する可能性はあります。
ご紹介したような対策をとりながらカーローンの審査に申し込んだり、それでもカーローンの審査にハードルを感じたりするなら、ほかの選択肢としてカーリースの利用を検討しましょう。
カーリースなら、諸費用込みで月々10,000円台から乗れる新車もあります。気になる方は下のボタンから「お試し審査」を利用してみてはいかがでしょうか。審査をした後のキャンセルや車種の変更も可能です。
よくある質問
Q1:パートでも車のローンは組める?
A:車のローン審査では収入の安定性を見られるため、雇用形態が正社員に比べると不安定で、収入も低いことが多いパートの方は、審査のハードルが上がりがちです。さまざまな基準はあるものの、年収に対してローンなどの年間の総支払額が25~35%以内に収まっていれば、審査に通過する可能性はあります。
Q2:パートの方が車のローン審査に通るための対策は?
A:頭金を増やして借入希望額を減らしたり、ほかのローンを完済してから申し込んだり、勤め始めて日が浅い場合は、勤続年数を1年以上としてから審査に申し込むと、通過する可能性が高まります。また、配偶者が安定した稼ぎのあることを示せると、審査で有利になることがあるようです。
Q3:パートの方におすすめの車の乗り方は?
A:パート勤務の方は車のローン審査で不利になりがちです。車を購入すると初期費用の支払いも負担となるため、車に乗る別の手段として、初期費用が基本的にかからず定額料金で新車に乗れるカーリースも検討しましょう。中には月々10,000円台から乗れる車種もあるため、お得にカーライフを始められます。
※この記事は2024年7月1日月時点の情報で制作しています