目次
新幹線や高速バスと比較
まずは予約から…
神戸のフェリーのりばから乗船!
乗船の流れ
デラックス和洋室の様子
他の客室の雰囲気は?
レストランは外せない!
瀬戸内海を望む大浴場
売店があるのも嬉しい!
他にもこんな設備が
船の中での過ごし方は人それぞれ
就寝
夜明け→新門司港到着!
乗船してみての感想
心配な船酔いとWi-Fi・ネット回線のこと
似た航路を航行する「名門大洋フェリー」
まとめ
阪九フェリーについて
今回ご紹介するのは「阪九フェリー」。航路は2種類で、神戸(六甲アイランド)~北九州(新門司)の神戸航路のほかに、大阪(泉大津)~北九州(新門司)を結ぶ泉大津航路があります。
どちらも夜行便で、夜に出発して次の日の朝到着します。つまり、船の中で1泊することになります!
船に泊まるのってちょっとワクワクしますよね。
新幹線や高速バスと比較
フェリーは新幹線や高速バスと比べると、どんな特徴があるのでしょうか? 料金・所要時間・メリット・デメリットを一覧でまとめてみました。
料金 | 所要時間 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|
新幹線 (新神戸~小倉) | 14,810円 | 約2時間 | とにかく早い 本数が多い | 料金が高い |
高速バス (神戸~小倉) | 3,200円~ | 約7時間 | とにかく安い | そこそこ疲れる |
阪九フェリー | 7,590円~ | 約12時間半 | 特別感がある 景色がいい 客室の選択肢が広い 車やバイクを乗せられる | のりばが港なので遠い 船酔いするかも |
※新幹線はのぞみ・通常期・指定席の料金
※2023年10月調べ
どれも一長一短ではありますが、かかる時間の短さ・本数では新幹線が圧勝です。一方、料金的な面では高速バスが最安。やっぱりバスも強いですね。
それに対して阪九フェリーの長所は…
・景色がいい
・客室の選択肢が広い
・車やバイクを乗せられる
となります。どれも他の交通手段にはない強みですね。
ここからは実際に乗って、船内の様子をレポートいたします!
まずは予約から…
電話予約や窓口予約もできますが、おすすめはインターネット予約!
インターネットから予約するだけで安くなる、インターネット割引があるので使わない手はありません!
わたしが予約した客室は「デラックス和洋室」。窓付きのツインルームで、フェリーの客室としてはまあまあいいランクのお部屋です。客室のクラスは使われるフェリーによって違うので参考まで。
神戸のフェリーのりばから乗船!
今回乗船するのは神戸港20:00発の便。フェリーのりばまでは阪神御影駅から連絡バスで向かいます。
3連休前の便ということでバスはかなりの混雑!
阪神御影駅→阪急御影駅→JR住吉駅→六甲ライナーアイランド北口駅→フェリーのりばというルートで向かいますが、3つ目のJR住吉駅では積み残しが出ていました。
連絡バスは何本かあるのでフェリーに乗れないことはないですが、混雑しそうな日程なら始発の阪神御影駅から乗るのがおすすめです。
乗船の流れ
フェリーのりばに到着したら、いよいよフェリーに乗船。インターネット予約をしているので、窓口に寄らずにスマホのQRでチェックイン完了です!
このQRコードは個室の鍵も兼ねています。めっちゃ便利。
ちなみに、乗船は出港の1時間ほど前からできます。売店や大浴場も出港前から利用できるので、早めに乗船してしまう方が時間を有効活用できます!
デラックス和洋室の様子
それでは、宿泊したデラックス和洋室をご紹介いたします。
メインスペースはベッド2台、窓際にはソファがありテーブルも設置されています。設備としては、洗面所・トイレがあって浴室はありません。
アメニティは浴衣・フェイスタオル・スリッパがありました。取材日に歯ブラシはなかったのですが、2023年10月1日出港便からは船内客室(デラックス以上)への歯ブラシの提供が再開されています。
アメニティ類については、客室のクラスで変わってくるので事前にチェック必須のポイント!
他の客室の雰囲気は?
阪九フェリーにはいろいろなクラスの客室があります。他の客室はどんなのがあるか見てみましょう。
最上級の客室は「ロイヤル」。なんとプライベートデッキ付きで、さらにバスルームに窓まであります。すごい…!
1人で宿泊するなら「デラックスシングル」もおすすめ! 洗面台付きの個室で、プライベート空間を保ちつつ快適に過ごせます。
安さを追求するなら「スタンダード洋室」「スタンダード和室」。大部屋で消灯時間もありますが、その分料金も安いです。
洋室は大部屋ですがカプセルホテルのようなスタイルなので、あまり大部屋感はないですね。
あくまで一例ですが、ざっと紹介させていただきました! 他にも客室はあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
それではここからは船内の設備をチェックしていきます。
レストランは外せない!
メインはなんといってもレストラン!
夕食・朝食とどちらもレストランで食べましたが、メニューも多いし本当に美味しかったです!
好きなメニューを取ってテーブルにつく、昔ながらの定食屋のようなスタイル。
季節限定のメニューや九州産のお魚なんかもあって、何を取るかめちゃめちゃ迷います。今回はこんな感じで…。
朝食も同じようなスタイルでいただけます。
定番のモーニングセットや和定食のほか、うどんやカレーなんかもあります!
瀬戸内海を望む大浴場
阪九フェリーには大浴場も完備。そしてこの大浴場…なんと露天風呂もあります!
今回は3連休ということで夜の大浴場は大混雑。朝風呂にも入れるので、あえて夜は入らず朝に回すのもありかもですね。
売店があるのも嬉しい!
船内には飲み物や軽食を買える売店も。基本は船内に食べ物を買い込んでいく方がお得ですが、買い忘れたときも安心ですね!
他に大阪や九州のおみやげも販売しています。
また、隠れた阪九フェリー名物として「パイシュー」があります!
パイシューもこちらの売店で買えるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
景色を見るなら展望ルーム・デッキ。せっかくの船旅、やっぱり景色も楽しみたいところですよね。
船首にある展望ルームの他、船内各所には窓があり、海を眺められます。デッキに出れば、瀬戸内の風を感じながら四国や神戸の夜景、そして瀬戸内海に架かる橋を見られます!
船内には主要な橋の通過時間が書かれているので、そこを軸に船内での過ごし方を決めるのもアリですね。
他にもこんな設備が
阪九フェリーはとても広く、ここまで紹介した施設以外にもさまざまな施設があります。
ファミリーに嬉しいキッズルームや授乳室。喫煙室にゲームコーナー、カラオケルームまで、船の中にいろいろな設備が揃っています。
また、自販機も充実しておりカップ麺やアイスを買えます。
船の中での過ごし方は人それぞれ
いろいろな設備があるからこそ、船の中での過ごし方は人それぞれ。レストランは人気ですが、食べ物を買い込んで食事している人もいました。
大浴場やレストランは時間帯によってかなり混雑することがあるので、「大浴場には絶対入りたい!」や「瀬戸大橋を見たい!」など、自分の中で優先順位をつけて利用するのがおすすめです。
就寝
乗船して夕食を食べ、船内探検をしていたらまあまあいい時間になりました。ホテルと違って乗船時間が遅いので、船内でアクティブに動ける時間は意外と少ないです。
夜明け→新門司港到着!
朝早めに起きて朝日を見るためにデッキに出てみました。意外と早起きな方が多くてビックリ! 朝日もキレイでした。
朝食をレストランで食べて、準備をしていると定刻通りに新門司港に到着です。
新門司港からはシャトルバスでJR門司駅・JR小倉駅へアクセスできます。
乗船してみての感想
まずコスパがめちゃめちゃ良かったです。2人でデラックス和洋室に泊まって、1人あたり1万円ちょっとなので移動+宿泊と考えるとかなり安いです。
また、北九州や下関へのアクセス手段としてはかなり便利だなと感じました。実際わたしも到着してから門司港レトロへ向かい、下関と合わせて関門エリアを観光してきました!
心配な船酔いとWi-Fi・ネット回線のこと
船内の揺れについて、瀬戸内海を航行するためほとんど揺れず、問題なく眠れました。海が荒れている日だと少し揺れるかもしれませんが、瀬戸内海での航行なので比較的安心です。
船内では酔い止め薬などの販売は行っていないので、不安な人は一応持参するのがおすすめ。
また、ネット回線についてはフリーWi-Fiがありますが、若干不安定なこともあります。体感として陸が近いと繋がりやすいです。これは船なので仕方ないですね。
船内で動画を見たい場合などは、事前にダウンロードしておく方がよさそうです。
似た航路を航行する「名門大洋フェリー」
ご紹介した阪九フェリーのほか、同じような航路を運行する「名門大洋フェリー」というフェリーもあります。一番違うのは航路で、それぞれ以下のようになっています。
航路 | |
---|---|
阪九フェリー | 泉大津港~新門司港(1便) 神戸港~新門司港(1便) |
名門大洋フェリー | 大阪南港~新門司港(2便) |
神戸航路は阪九フェリーにしかなく、代わりに名門大洋フェリーは大阪~新門司を1日2便運行しています。
その他、船内設備や客室・料金などももちろん違いがありますので、行程と相談してチョイスしてください!
※2023年10月現在
まとめ
夜行フェリーが初めてだといろいろ不安なこともあると思いますが、船内の設備・客室などどれもかなり上質で満足度が高かったです!
今回乗船したのは神戸航路でしたが、大阪発の泉大津経路もありますので、出発地を比較して検討してみてください。よい船旅を~!
※取材協力/阪九フェリー
(Goomba)