ざっくり、こんなバス
- 足元ゆったり4列シート
- トイレ付きで安心
- 四万温泉直通の「四万温泉号」も運行
関越交通が運行する「伊香保四万温泉号」は、11月から5月上旬までの季節運行便です。四万温泉行きの場合、東雲車庫を出発し東京駅八重洲口、埼玉県川越駅を経由して、伊香保温泉、そして四万温泉まで行きます。
料金は東京駅~伊香保温泉間で片道2,650円、往復なら4,500円、四万温泉まででも片道3,150円、往復5,200円ととってもお得!
「伊香保四万温泉号」ってこんなバス
足元ゆったり4列シート
車内は片側2列の4列シート。運転席側は10列、反対側は9列の38人乗り。見ただけで足元に余裕があるのがわかります。
シート間隔が広いのでリクライニングの角度も深く、163cmの私が実際に座ってみると、足をしっかり伸ばせることでお腹や腰への負担も軽減され、楽な姿勢で座ることができました。
快適に過ごせるシート周り設備
前の座席にはドリンクホルダーと網ポケットが。窓のカーテンで太陽の光を防げるので仮眠も快適! 寝顔を車外から見られる心配もありません。
エアコンの空調や読書灯はそれぞれ各自で調整できます。停留所が伊香保で4カ所、四万温泉で4カ所あるので、自分が降りたいバス停の近くに来たら、座席の上にある降車ボタンを押して乗務員に知らせます。
荷物棚は入口が浅くなっていますが、奥は深めなので荷物の転落をしっかり防ぎます。ただし、スーツケースはSサイズでも厚みの関係で上に載せられませんので、混雑時はトランクルームに預けるようにしましょう。座席に余裕があるときは車内持ち込みも可能です。
いざという時も安心なトイレ付き
運転席反対側の列後方にトイレがあります。コンパクトなトイレですが清潔感あり。洗面台に鏡もあるので、ちょっとしたお化粧直しもできます。トイレがあるとないとでは、乗っているときの緊張感が違いますよね。トイレに行けないと思うと、余計トイレのことを考えちゃったり…。トイレがあれば安心して飲食もできます。
四万行きのバスに乗車、東京駅目の前! 八重洲通りから出発
今回乗車したのは、四万温泉行きの便です。東京駅からは、八重洲通りにあるバス停から乗車できます。東京駅八重洲中央口を出て、目の前にまっすぐ伸びている大きな道が八重洲通り。「八重洲中央口前」交差点を直進、椿屋珈琲のある信号を渡るとバス停があります。東京駅からは歩いて3分ほど。
八重洲地下街を通ってくる場合は、22番出口を出て右側の階段を上ると目の前がバス停です。
バス停前のセブンイレブンは軽食や飲み物を購入する以外にATMやトイレも利用できて便利! 地下街を降りたところにもタリーズやスターバックス、吉野家があるので、少し早く着いても時間までゆったり過ごせます。地下街のトイレも近くてきれいですよ。
■八重洲通りバス停までのアクセスを写真で紹介
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「伊香保四万温泉号」「四万温泉号」2つの高速バスが出ているので、自分が乗るバスを間違えないようにしてくださいね。冬期は「伊香保四万温泉号」が1日1便、「四万温泉号」は1日2便です。
トランクルームに大きな荷物を預けたら、乗車口で名前を伝えてバスに乗ります。この日、1本前の「四万温泉号」はほぼ満席のように見えましたが、「伊香保四万温泉号」に東京駅から乗車したのは10名弱。若い女性グループが多かったです。
8:45に東雲車庫から出発したバスは、9:25八重洲通りバス停に到着。時間ピッタリの9:40に出発しました。
「伊香保四万温泉号」は埼玉県の川越駅からも乗車できます。この日は道路状況がとってもスムーズで、時間調整のため埼玉県の三芳パーキングエリアで10分間の休憩を取ってから川越駅に向かいました。
川越駅前7番のりばからは若いカップルや年配のグループが乗車。定員38名のバスの車内は半分ほど席が埋まり、定刻の11:00に川越駅を出発しました。
休憩1回で伊香保まで
東雲車庫出発の「伊香保四万温泉号」は、東京八重洲通りバス停、埼玉県の川越駅で乗客を乗せ、群馬県の渋川駅を通り、伊香保温泉経由で終点の四万温泉まで行きます。今回は時間調整のため埼玉県の三芳パーキングエリアでも休憩をしましたが、本来は上里サービスエリアで1回20分の休憩となっています(道路状況で変わります)。
この日は11:45に上里サービスエリア到着、12:05出発でした。ちょうどお昼時、レストランやフードコートにはおいしそうなものがいっぱい!
伊香保温泉には13:00前に到着しちゃうので、ここでしっかり食べちゃうとお昼ご飯が食べられなくなります。逆に四万温泉は14:00ごろの到着なので、ランチ代わりのちょっとした軽食を購入して、バスの中で食べるのも良いですね。
選べる乗降場所
高速道路を降りたら最初に停車するのがJR吾妻線の渋川駅です。伊香保温泉の入口で、電車で来た人はここから路線バスに乗り換えて伊香保温泉に向かいます。渋川を出た後は、伊香保グリーン牧場・伊香保温泉バスターミナル・伊香保温泉・伊香保石段街口にバスは停まります。
いかにも伊香保温泉らしい雰囲気の場所は、伊香保石段街口のバス停を降りたところにありますが、宿泊先が石段の上側にある場合、荷物をもって石段を上ることになります。1泊する場合は伊香保石段の中間くらいの高さにある伊香保温泉バスターミナルで下車、日帰りの場合はコインロッカーもある伊香保石段街口で降りると便利でしょう。伊香保石段街口にはフリーWi-Fiが利用できる休憩所もあります。
四万温泉でも、四万温泉の温泉口(四萬館前)・山口(やまぐち館前)・月見橋・終点の四万温泉(四万グランドホテル前)と4つの乗降所があるので、自分の目的地にあわせて下車する場所を選んでくださいね。
「伊香保四万温泉号」と「四万温泉号」の違い
今回は「伊香保四万温泉号」を利用しましたが、こちらは11月から5月上旬の季節運行便。それ以外の時期は東京と四万温泉を結ぶ「四万温泉号」が1日1便運行しています。
「四万温泉号」の乗降地は東京側が東雲車庫・東京八重洲通りバス停、群馬側が渋川駅・小野上温泉・中之条駅・沢渡温泉・四万温泉です。埼玉の川越には寄りません。東京~四万温泉間の料金は同じですが、乗車時間は「四万温泉号」の方が伊香保温泉を経由しない分、約1時間早くなります。
この日「伊香保四万温泉号」の前に出発した「四万温泉号」は、外からだと満席に近いように見えました。実際、あとで乗務員の方に伺ったところ「四万温泉号」の方が乗客の数が多いとのこと。四万温泉までの直行バスは関越交通の「四万温泉号」だけということも人気の理由でしょう。
まとめ
今回は平日の冬ということもあり、道路状況もスムーズで時間通りに目的地まで行けました。
東京~伊香保間が約3時間半、四万温泉間が約4時間半と、乗車時間は長いですが、シートがゆったりしているので窮屈な感じはなく、私はぐっすり眠れました。グループで乗車している人たちは、おしゃべりに花が咲いていましたよ。
往復利用したら、東京~伊香保間で片道2,250円、四万温泉間で2,600円とリーズナブルなのも嬉しいですね。若い人の利用者が多いのも頷けます。東京だけでなく、埼玉からも直行で行けるのが「伊香保四万温泉号」の魅力ですね。
「伊香保四万温泉号」の運行情報
(さとちん)