7月3日は「7(な)」と「3(み)」の語呂合わせから「波の日」となっています。サーフィンに関心を持ってもらうことを目的として制定されており、日本記念日協会により認定されました。そこで今回は、サーフィンを始めるにあたって事前にそろえておくべきサーフギア、アイテムをご紹介します。
1.サーフボード
サーフィンを始めるにあたって絶対に持っていなければならない物といえば“サーフボード”です。板を使って波乗りを楽しむスポーツですから、これ無くしてサーフィンを楽しむことはできません。
ただし、初心者がいきなりサーフボードを購入するというのはおすすめできません。偏に“サーフボード”と言っても、ロングボード、ショートボード、その中間の大きさのファンボードなど、長さや形状が様々。さらに細かいことを言えば、ショートボードの中でも“小波用”のものからプロが使用するような“ハイパフォーマンスボード”という形状の物まで、ありとあらゆるモデルが存在します。
なので、ある程度の知識と技量を備えたサーフィン経験者が周りに居ないという方は、まずはメジャーポイント近くのサーフショップに行くのがおすすめ。初心者用の浮力が大きく、柔らかい材質のボードをレンタルできますよ。また、初心者用のサーフィンスクールに申し込めば、専門のインストラクターが付いて海でのマナーやルールなどもイチから教えてくれます。
絶対にやめてほしいのが、知識の無いままネット通販などで格安ボードを購入してしまうこと。自分の身長・体重や体力に釣り合わないボードを使用しても、初心者のうちはまず波に乗れません。“海に行く”→“波に乗れない”→“海に行く”→“波に乗れない”→“上達しない”→“面白くない”の悪循環となってしまってほとんどの人が続きません。
2.ウエットスーツ
サーフボードに次いで必要なサーフギアといえばウエットスーツです。「夏にサーフィンを始めるから水着で大丈夫!」という初心者の方をたまに見かけますが、7月上旬ぐらいの時期ですとまだまだ海水温が冷たいポイントばかり。千葉北エリアより北のポイントや北日本海などでは、とてもじゃないけれどウエットスーツ無しでサーフィンすることなどできません。
ウエットスーツは伸縮性の優れたジャージ素材の物から保温性が高いラバー素材の物まで様々。また、袖が無いものや膝から下の部分が無いもの、上半身だけのものなどタイプもいくつかに分かれます。その日の気温や水温に合わせて、生地の厚さ・袖の有り無しなどを使い分けていくのですが、最初はやはりレンタルが良いでしょう。
初心者用のサーフィンスクールであれば、ボードとウエットスーツのレンタルがセットになっているところがほとんどなので、その人の体形に合ったものを見繕ってくれます。何度か海に入ることで、どんなタイプのウエットスーツだと寒くないのか、ストレスなく動けるのかといったポイントがわかってきます。
また、ウエットスーツはサーフギアの中でも高価なアイテムなので、一度スクールを経験したぐらいで高額なオーダースーツを作るのはおすすめできません。サーフィンを始めてある程度上達してくれば体形も変わってきますし、季節も進んでいるはず。はじめのうちは、いわゆる“吊るし”と呼ばれる既製品を選んだり、使い捨てと割り切って格安の中古スーツを買うのも良いでしょう。
3.リーシュコード
サーフボードとウエットスーツだけ持っていればすぐにサーフィンができるわけではありません。実はもうひとつ、サーフィンには「リーシュコード」という重要なアイテムがあります。
リーシュコードとは板と体をつなぐ紐のことで、体からサーフボードが離れてしまった時のためにあります。波に乗って転んだ時や、大きな波が来てボードが流されてしまった時に役立ちます。一度、手から離れたサーフボードは凶器そのもの。流された先で人にあたって怪我をさせてしまったら大事です。
日本サーフィン連盟ではリーシュコードを使用するよう周知しています。また、全国のメジャーポイントでリーシュコードを付けないいわゆる“ノーリーシュ”を容認しているところはありません。必ず自分用のリーシュコードを持っていきましょう。何度も使っているうちに劣化してちぎれてしまうことがあるので、予備のリーシュコードも携帯しておくとなお良しです。
4.サーフボードワックス
サーフボードの表面は樹脂でコーティングされており、水に濡れると大変滑りやすくなります。なので、濡れたサーフボードの上に乗っても滑らないよう、滑り止めとして塗るのがサーフボードワックスです。蝋のような素材で出来ており、海水温に合わせて夏用、真夏用、春秋用、冬用などいくつか種類があります。香料が練り込まれているものがほとんどですが、最近では環境に優しいワックスもあるので、これから始める人は積極的にそういった商品を選ぶとGOODです。最近ではボードの表面に貼るタイプの“ワックスシート”というものもあるので、そちらで代用してもOKです。
5.日焼け止め
特に若い人にありがちなのですが、サーフィンに限らずマリンレジャーを楽しむ際に日焼け止めを塗らない人がいます。若い時に浴びた紫外線は年齢を重ねると表面化してきて、40代になる頃には顔や体がシミだらけ…なんてことも!それだけならまだマシで、強い紫外線を浴び続けると皮膚がんなど危険な病気の原因になる恐れもあります。
「今日は曇っているから大丈夫!」という考えも禁物。海の紫外線量をなめてはいけません。たとえ雨が降っていても、必ず日焼け止めを塗ってから海に入るようにしましょう。なお、街中で普段使いするようなソフトなものではなく、SPF50以上でPA+++以上のウォータープルーフタイプのものを使うと良いでしょう。
6.ビーチサンダル
真夏の海で遊んだことがある人ならわかると思いますが、太陽光に熱せられた砂浜の表面は50℃以上になっていることもあり、めちゃくちゃ熱いです!また、浜辺にはガラスの破片や鋭利なものが漂着することがあるので、ビーチサンダルは必ず履くようにしましょう。
初心者のうちはあまり行くことはないですが、ポイントによっては磯や岩場を歩くようなところもあり、裸足で歩くのは大変危険です。
7.少し大きめのタオル
濡れた身体を拭くのに必要なタオルですが、サーフィンに行く時は少し大きめのものを持って行くと良いでしょう。更衣室が無い海でも、体に巻き付けることで素っ裸にならずにウエットスーツや水着に着替えることができます。
「サーフィンスクールの室内で着替えるから大丈夫」と安心しきっていたら、着替えのスペースが他のスクール生と共有!?なんてこともしばしば。同性とはいえ、体の大切な部分を隠して着替えるのは最低限のマナーです。少し大きめのタオルがあれば1.大事な部分を隠して着替えられる 2.体を拭ける 3.ボードを拭ける 4.濡れたウエットスーツを包める、など色々な場面で活躍してくれます。
今回紹介した7つは、絶対に忘れてはいけないものリストとして玄関などに貼っておくと良いでしょう。サーフボードを忘れる人はいませんが、それ以外のアイテムは意外と忘れてしまうことがあるので注意が必要です。事前準備をしっかり整えて、今年こそサーフィンデビューしましょう!
※海でのルール&マナーを守りましょう。わからない場合は必ずスクールに申し込んだり、経験者に付き添ってもらいましょう。
※海水浴シーズンの海はサーフィン可能なエリアが区切られているポイントが多くなります。エリア規制に従って安全にサーフィンを楽しみましょう。