ゴルフでの各ホールは規定打数が決められており、規定打数でホールアウトすることをパーといいます。アマチュアからプロまでたくさんの人がプレーしているゴルフですが、全部パーでまわれるケースはあるのでしょうか。
今回はゴルフで全部パーになった事例や、スコアの数え方などを含めたゴルフの基礎知識、初心者が平均スコアに近づくためのコツを解説します。
ゴルフで全部パーになるケースはある? プロの事例も紹介
ゴルフで18ホール全てをパーで回った場合のスコアは72打です。70台のスコアを出すのは簡単なことではなく、アマチュアゴルファーの最終目標といわれるほど、ハードルが高いスコアになります。日本パブリックゴルフ協会が行った調査で、スコア70台でプレーするゴルファーが全体の約3.6%と発表されたことがあり、この数字からもアマチュアにとってはかなり難しいことは想像できるでしょう。
ゴルフを72打以下で回ることをパープレーと呼びます。アマチュアにとっては高いハードルですが、プロにとってはそれほど難しいことではありません。ただ、いくらプロにとってパープレーが難しくないといっても、全ホールでパーを出し続けることは、難しいことのように思えます。
■日本で全部パーになったプロの事例
知名度の高い選手でいえば、石川遼選手は全部パーを記録したことがある選手です。2011年に三好カントリー倶楽部で行われたコカ・コーラ東海クラシックの3日目において、全部パーで18ホールを終えています。
また、2008年にはフェニックスカントリークラブで行われたダンロップフェニックストーナメントの3日目に、丸山茂樹選手が全部パーを記録しました。丸山選手本人も驚きのコメントを残しており、プロでもなかなか出せない記録であることがわかります。
ゴルフスコアの基礎知識
初心者からパープレーを狙ったり、全部パーでまわったりする必要はありませんが、ゴルフをプレーするなら、スコアの数え方やホール数など、基本的な知識を身につけておきましょう。
■ゴルフのスコアの数え方
ゴルフは自分が打った打数がスコアになります。初心者がプレー中にスコアを忘れないようにするためには、各ホールで声に出してスコアを数えておくとよいでしょう。ペナルティがあった場合は、スコアにペナルティを加えた数がスコアです。ただしスコア表にはそのまま数字を書くのではなく「-4」「E」「+1」のような書き方をします。
ゴルフの規定打数でホールアウトすることをパーといいますが、他のスコアにも名称があります。
【トリプルイーグル(コンドル)】
スコアが-4、パー5の場合の打数が1
【ダブルイーグル(アルバトロス)】
スコアが-3、パー4の場合の打数が1/パー5の場合の打数が2
【イーグル】
スコアが-2、パー3の場合の打数が1/パー4の場合の打数が2/パー5の場合の打数が3
【バーディー】
スコアが-1、パー3の場合の打数が2/パー4の場合の打数が3/パー5の場合の打数が4
【パー】
スコアがE、パー3の場合の打数が3/パー4の場合の打数が4/パー5の場合の打数が5
【ボギー】
スコアが+1、パー3の場合の打数が4/パー4の場合の打数が5/パー5の場合の打数が6
【ダブルボギー(ハザード)】
スコアが+2、パー3の場合の打数が5/パー4の場合の打数が6/パー5の場合の打数が7
【トリプルボギー(グラウス)】
スコアが+3、パー3の場合の打数が6/パー4の場合の打数が7/パー5の場合の打数が8
【クワドラルボギー(ターキー)】
スコアが+4、パー3の場合の打数が7/パー4の場合の打数が8/パー5の場合の打数が9
【クインテュープルボギー】
スコアが+5、パー3の場合の打数が8/パー4の場合の打数が9/パー5の場合の打数が10
最初からスコアの付け方や名称を覚えるのは大変かもしれません。まずはスコアを数えることに慣れて、その後スコアの付け方や名称を覚えていきましょう。
■ホール数
世界にはわずかながら例外もありますが、ほとんどのゴルフコースは18ホールあります。1〜9番ホールをアウトコース、10〜18番ホールをインコースと呼ぶのが一般的です。
一説にはウィスキー1本でショットが18杯飲めることから、それにちなんで18ホールにしたといわれています。イギリスの名門ゴルフ場、セント・アンドリュースが1764年に22ホールから18ホールにしたことが評判になり、世界的に18ホールが定番となったようです。
■ペナルティ
ペナルティは罰打とも呼ばれます。ゴルフに詳しくない人でも知っている人が多いペナルティがOBです。決められた場所よりも外にボールが出てしまった場合、OBとなり、1ペナルティになります。
OB以外にも二度打ちや、ペナルティエリアに入ってしまった場合の救済、バンカー内のボールを打つときに砂に触れてしまうのもペナルティの対象です。
初心者が平均スコアに近づくためのコツ
初心者の平均スコアは男性で120〜150、女性で130〜160といわれています。できるだけ平均スコアに近づくために、コツを覚えておきましょう。
■飛距離を出すことを意識しない
ゴルフ=思いっきり飛ばすというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、飛距離を出すことを意識しすぎると、余計な力が入ってスイングが乱れます。まずは正確に飛ばすことをイメージして意識するようにしましょう。
■7番アイアンとピッチングウェッジを使いこなす
初心者が基礎を身につけるのに最適なクラブは、重さ・長さ・ロフト角が中間値の7番アイアンと、スライスしづらいピッチングウェッジといわれています。クラブは最大14本持ち込めますが、使い分けを理解するのは難しいです。7番アイアンとピッチングウェッジをメインで使い、あとは同伴者にアドバイスをもらいながらプレーしてみましょう。
■パット練習
打ちっぱなしでドライバーやアイアンの練習をしている人でも、忘れがちなのがパット練習です。いくらドライバーやアイアンでうまくグリーンオンしても、パッティングができなければ打数がかさんでしまいます。打ちっぱなしのパターマットを使って、パット練習をしておきましょう。
初心者はまず平均スコアを上回れるように練習しよう
パープレーや全部パーでまわることも、将来的には目指したいところですが、いきなり高すぎる目標を設定するのはおすすめしません。まずは平均スコアを上回ることを目標として、コツコツ練習を重ねましょう。
打ちっぱなしでの練習も大切ですが、ラウンドを重ねることも上達への近道です。ゴルフは自然との戦いですから、ラウンド当日は天気をチェックしておきましょう。tenki.jpなら全国のゴルフ場の天気が一目でわかるので、ぜひ活用してみてください。