
沖縄は断続的に雨が降り続き、平年の11月1か月分の降水量の3倍近い記録的な大雨となっている所も。大雨で地盤が緩んでいる中、元台風26号の温帯低気圧が近づく影響で、今日13日夜遅く~明日14日未明にかけては沖縄本島で線状降水帯発生の恐れ。土砂災害に厳重警戒を。
●記録的大雨 久米島はたった2日で平年1か月分の降水量の3倍近い大雨
今日13日午前9時、台風26号は東シナ海で温帯低気圧に変わりましたが、沖縄や奄美には湿った空気の流れ込みが続き、ここ2日間でまとまった雨が降っています。
午後5時までの48時間降水量の最大値は、沖縄県久米島で356.0ミリ(午前6時50分まで)、鹿児島県の喜界島で176.5ミリ(午前9時40分まで)など、いずれも11月としては記録的な大雨になりました。久米島では、たった2日間で平年の1か月分相当の3倍近い大雨が降ったことになります。※久米島:11月の平年の降水量が129.6ミリ。
今日13日日中はいったん雨の降り方がおさまりましたが、今夜は台風26号から変わった温帯低気圧が沖縄本島に接近するでしょう。
雨が長引いている沖縄や奄美では、今夜から再び活発な雨雲が通過する見込みです。
●沖縄本島 今日13日夜遅く~明日14日未明 「線状降水帯」発生恐れ
今日13日夜は沖縄本島地方に再び活発な雨雲がかかり、明日14日にかけて局地的に滝のような雨が降るでしょう。
沖縄本島地方では、今日13日夜遅くから14日未明にかけて「線状降水帯」が発生して、大雨による災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
今日13日夜に予想される1時間降水量は多い所で70ミリ、明日14日は50ミリの滝のような雨が降る恐れがあります。
さらに夜の暗い時間帯に雨、風ともに強まり、横殴りの雨になることもある見込みです。できるだけ早めの帰宅を心がけて、避難できる準備をして、安全な場所でお過ごしください。
すでに大雨になっている所では、今後の雨によって土砂災害などの危険度が高まります。山の斜面や川の付近など危険な場所には近づかないでください。
●予想される雨・風・波
〇雨の予想
今日13日午後6時から明日14日午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
奄美地方 150ミリ
沖縄地方 200ミリ
※線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
沖縄地方 沖縄本島地方 13日夜遅くから14日未明にかけて。
〇風の予想
今日13日から明日14日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄地方 23メートル(35メートル)
〇波の予想
今日13日から明日14日にかけて予想される波の高さ
沖縄地方 6メートル うねりを伴う
沖縄地方や奄美地方では明日14日にかけて、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
また、沖縄地方では14日にかけて、うねりを伴う高波に警戒し、強風に注意・警戒してください。
