
台風26号は今夜7日には強い勢力に発達し、その後、非常に強い勢力に発達する見通しです。台風の進路はまだ定まっていませんが、沖縄では10日(月)ごろから警報級の大雨や高波となる可能性があります。その先は本州でも雨が強まる可能性があり、台風の動向に注意が必要です。
●台風は今後「非常に強い」勢力へ
台風26号は、今日7日午後3時現在、フィリピンの東にあって、1時間に20キロの速さで西北西に進んでいます。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートルです。台風は海面水温が高い30℃前後の所を進むため、発達し、今夜には「強い」勢力に、明日8日(土)午後3時までには「非常に強い」勢力にまで発達する見通しです。
台風はフィリピンを通過し、南シナ海で進路を北よりに変える見込みです。
その後の進路はまだ定まっていませんが、日本や海外の予測モデルでは、南シナ海で進路予想が終わっているものや、進路を東よりに変えて沖縄付近を進み、本州の南を進むと予測するものもあります。
●沖縄は警報級の大雨・高波の可能性
沖縄の先島諸島では、台風の進路等によっては、うねりを伴った大しけとなり、10日(月)から12日(水)ごろにかけて警報級の高波となる可能性があります。宮古島地方、石垣島地方、与那国島地方では、警報級の高波となる可能性が「中」となっています。
また、台風周辺の暖かく湿った空気や、前線の影響で活発な雨雲がかかる見通しです。11日(火)、12日(水)ごろは宮古島地方、石垣島地方、与那国島地方、鹿児島県の奄美地方で警報級の大雨となる可能性があります。
土砂災害や川の増水など、状況が急に悪化することも考えられます。最新の気象情報を確認するとともに、自治体からの避難に関する情報も確認するようにしてください。
●来週は台風の動向注意
本州の南海上の海面水温は26℃未満となっています。このため、台風が本州の南海上に近づいたとしても、発達する可能性は低いとみられます。ただ、前線に向かって熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込み、本州付近でも雨が強まる可能性があります。台風の今後の動向に注意が必要です。
