明日10日朝にかけ強烈寒気ピーク 交通リスク大 時間に余裕を 11日も雪の影響

強烈寒波の影響で、今日9日は日本海側で雪が続き、東北南部や北陸、東海の一部で短時間で積雪が急増している所も。明日10日朝にかけて寒気のピーク。西日本や東海の太平洋側まで雪のエリアが広がる見込み。明日10日朝は積雪や凍結による交通影響リスク大。余裕を持った行動を。

●強烈寒波　明日10日朝にかけてピークへ

強烈寒波の影響で、今日9日は日本海側で雪が続き、東北南部や北陸、東海の一部で短時間で積雪が急増している所もあります。
今日9日午後5時までの24時間降雪量の最大値は、岐阜県白川村で53センチ(午前4時まで)、福島県西会津町で51センチ(午前9時まで)、広島県北広島町の八幡で47センチ(午後5時)となっています。午前中に比べると中国地方など西日本で強い雪のエリアが広がっています。

明日10日朝にかけてが寒気のピークとなるでしょう。上の図は明日10日午前6時の寒気の予想図ですが、日本列島は降れば雪となる目安の寒気にすっぽりと覆われ、大雪の目安となる寒気が四国など西日本の太平洋側まで流れ込むでしょう。

●明日10日にかけて　西日本で交通影響リスク大

今日9日午後5時現在、北日本から西日本にかけての日本海側で大雪警報や暴風雪警報のエリアが広がってきています。
今夜から明日10日にかけては、日本海側は広い範囲で雪が続き、さらに風も強まるでしょう。大雪や猛吹雪に警戒が必要です。平年を上回る積雪となっている東北から北陸にかけて、明日10日にかけて短時間で積雪が急増する所があり、災害が発生するリスクが高まりそうです。雪を伴った風で、見通しもかなり悪くなるため、できる限り車の運転は控えてください。

また、寒気のピークとなる今夜から明日10日朝にかけては、西日本で太平洋側まで雪のエリアが広がり、降り方も強まるでしょう。中国地方や九州北部など日本海側だけでなく四国など普段あまり雪の降らない太平洋側でも雪が降り、積もる恐れがあります。

なお、明日10日朝は全国的に氷点下の冷え込みとなり、少しの雨や雪でも路面凍結の恐れがあります。すでに雪の積もっている所では道路の状況が悪化するでしょう。

公共交通機関に大幅に乱れが出る可能性がありますので、時間に余裕をもって行動し、移動の際は安全な方法をとるようにしてください。

●予想降雪量

北日本から西日本では10日にかけて、大雪になる所があるでしょう。積雪の多い所で更に雪が増え、普段はあまり雪の降らない太平洋側でも雪が降り、積雪の恐れがあります。

9日18時から10日18時までに予想される24時間降雪量(多い所)
北海道地方　　　　　60センチ
東北地方　　　　　　70センチ
関東甲信地方　　　　60センチ
北陸地方　　　　　　70センチ
東海地方　　　　　　70センチ
近畿地方　　　　　　60センチ
中国地方　　　　　　60センチ
四国地方　　　　　　30センチ
九州北部地方　　　　25センチ

その後、10日18時から11日18時までに予想される24時間降雪量(多い所)
東北地方　　　　　　50センチ
関東甲信地方　　　　30センチ
北陸地方　　　　　　30センチ
東海地方　　　　　　30センチ
近畿地方　　　　　　40センチ
中国地方　　　　　　40センチ

積雪や凍結によって、車の立ち往生など大規模な交通障害が発生する恐れがあります。雪道を車で走行するのはできるだけ控えて、やむをえない場合は万全な冬装備をして、停電対策も行ってください。

●3連休初日の11日も雪の影響続く　12日の関東は雨や雪の可能性

明後日11日になると、冬型の気圧配置は次第にゆるみますが、上空には強い寒気が居座るでしょう。
3連休初日にあたる11日も午前中は日本海側を中心に雪の降る所がありますが、3連休中日の12日は晴れる所が多くなりそうです。ただ、12日は東海や関東など太平洋側で一時的に雨や雪の降る所があるでしょう。今の所は雪より雨の所が多い見込みですが、最新の情報をご確認ください。

13日成人の日は、広く晴れて、青空に晴れ着姿が映えるでしょう。北陸から北の日本海側は雪や雨ですが、まとまった雪の降る所は少なくなりそうです。雪道を歩く際は、引き続き足元にご注意ください。