大型で非常に強い台風14号 列島に広く影響 各地の警戒期間は

大型で非常に強い台風14号は、18日(日)に九州に接近・上陸のおそれがあります。その後、東よりに進路を変えて、広い範囲で荒天となるでしょう。各地の警戒期間をまとめました。

●台風の進路　接近はいつ?

台風14号は16日9時に大型で強い台風から、大型で非常に強い台風に変わり、日本の南を1時間におよそ10キロの速さで西へ進んでいます。

台風は16日(金)は沖縄の大東島地方に接近するでしょう。17日(土)には、非常に強い勢力で奄美地方に接近する見込みです。

18日(日)に九州に接近、上陸するおそれがあります。その後、台風は進路を次第に東よりに変えるでしょう。20日(火)頃にかけて西日本から北日本にかけての広い範囲で台風の影響を受けるおそれがあります。

早めに台風対策をなさってください。交通機関への影響にも注意が必要です。シルバーウィークでお出かけを予定している方もいらっしゃると思いますが、予定の変更も視野に無理のないようになさってください。

●各地の警戒期間

【沖縄・奄美】沖縄では大東島地方を中心に16日(金)から17日(土)にかけて大荒れの天気でしょう。奄美地方では17日(土)は飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、台風の活発な雨雲がかかり、警報級の大雨となるでしょう。

【九州・中国・四国】台風の接近前から湿った空気の影響で、雨が強まるでしょう。18日(日)をピークに暴風が吹き、台風本体の活発な雨雲がかかりそうです。早めの台風対策をなさってください。ピーク時は不要不急の外出は避けるようにしてください。

【近畿・東海】台風が接近する前の17日(土)の午後から雨が強まるでしょう。18日(日)から19日(月)にかけては風も強まり、荒れた天気となりそうです。交通機関への影響にも注意が必要です。

【関東甲信】19日(月)から雨や風が強まり荒れた天気になるでしょう。横殴りの雨になる所もありそうです。

【北陸】18日(日)から風が強まり、19日(月)の昼頃からは台風の活発な雨雲がかかるでしょう。

【東北・北海道】台風が近づく前から雨脚が強まるでしょう。19日(月)午後から20日(火)は荒天のピークとなりそうです。大雨となるおそれがあります。

なお、警戒期間は16日午前の資料をもとに作成しています。台風の進路や進む速さによって影響期間が変わる可能性があります。最新の情報を確認してください。

●台風が近づく前の対策　暴風に備えて

台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。

1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。

2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。

3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。