
<明治安田J2:鳥栖1-0富山>◇第6節◇23日◇駅スタ
サガン鳥栖が、MF西川潤(23)の今季初ゴールで2連勝を飾った。前節の今季初勝利に続き、ホーム2連勝となった。
開幕3連敗スタートとなった鳥栖は、その後は1分けをはさんで2連勝。通算2勝1分け3敗の勝ち点7で、前節17位から13位へ浮上した。
2年ぶりに鳥栖に復帰した西川の先制ゴールは、前半16分に生まれた。MF西沢が競り合ったボールが、前線の西川へスルーパスのような形でこぼれ、西川は相手DFと競り合いながら、得意の左足でニアサイドを打ち抜いた。これが決勝点になった。
西川は「全員で2連勝を目指して頑張ろうと、話をしていた。ホームで点を決めたかったので、結果を残せてうれしい。いいところにこぼれたので、コースを見て蹴った。ホームで2連勝できたのは、ポジティブな結果。次は3連勝に向けて準備したい」と、喜びのコメント。
小菊昭雄監督(49)も「ホームで2連勝、2試合連続無失点でうれしく思う。1つ1つ前進している手応えがある。とどめを刺す決定力も上げていきたい」と課題を口にした。
今季4試合目の出場で初ゴールの西川は、同じJ2のいわきFCに在籍した昨年9月7日鹿児島戦以来のゴールとなり、J2通算39試合4得点。先発は3試合連続。鳥栖は3連敗の後、この3試合で勝ち点を積み重ねており、背番号11が前線に定着して、チームの攻撃が機能を始めた。
セレッソ大阪に保有権がある西川は、22、23年に当時J1の鳥栖に、24年はいわきに、今季は再び鳥栖へ期限付き移籍。桐光学園(神奈川)時代から超高校級の左利きアタッカーとして注目され、バルセロナからも興味を示された。1年でJ1復帰を目指す鳥栖の切り札になりそうだ。
なお、この試合で神戸市生まれの鳥栖MF西矢健人(25)、カターレ富山DF西矢慎平(23)による兄弟プロ初対決も実現した。
◆西川潤(にしかわ・じゅん)2002年(平14)2月21日生まれ、川崎市出身。横浜ジュニアユースから桐光学園へ。高校3年時は特別指定でC大阪でプレーし、20年プロ契約。22、23年は鳥栖へ、24年はJ2いわきへ、25年は再びJ2鳥栖へ期限付き移籍。J1通算66試合2得点。J2通算39試合4得点、J3通算1試合無得点。19年のU-20W杯には17歳ながら飛び級で選出され、同年のU-17W杯は4試合2得点2アシストと活躍。180センチ、70キロ。