
<イースタン・リーグ:ロッテ-西武>◇21日◇ロッテ浦和
西武のドラフト5位右腕、篠原響投手(18=福井工大福井)がイースタン・リーグの2軍戦でプロ初先発した。3回6奪三振3失点で降板し、初白星とはならなかった。
初回、ロッテ1番友杉をスライダーで空振り三振。2番山本を直球で押して二塁ゴロにすると、3番宮崎からはフォークで空振り三振を奪った。
2回は4番山口を押し続け、最後は外角直球で見逃し三振に。安打を許しての2死後、7番金田はスライダーで空振り三振にした。
篠原は高校時代は最速148キロだったものの、プロ入り後ここまで153キロに増速。「理由は自分でも分からないんですが、体重が増えたのと、メカニクス的なところをプロで教わったからかもしれません」とこれまでの日刊スポーツの取材に答えている。
身長は178センチとそこまで大柄ではないものの、全ての球種のレベルが高く、制球力も高い。小関ファーム監督は「(松坂)大輔の1年目の最初に見た時に似ている」とし、担当スカウトはドジャース山本由伸に将来像を重ねている。
チーム内や他球団関係者からも「ドラフト1位級」「12球団のルーキーで一番の掘り出し物」との絶賛の声が相次いでいる。土肥ファーム投手総合コーチも2月の春野キャンプ時に「すぐにでも2軍で先発させたくなる投手」と評価。言葉通り、イースタン・リーグ開幕直後にさっそく先発投手に抜てきされた。
打者2巡目の3回には安打を集中され、味方の失策も絡んで3失点。しかしながら同じ3回には、前日に2本塁打している山本を直球、直球、スライダーと3球連続で空振りさせる圧倒ぶりも。大いなる可能性を感じさせた。【金子真仁】