
大学時代に幾度となく舌鼓を打った行きつけの店の味が球場グルメとなった。23年ドラフト1位の楽天古謝樹投手(23)が看板選手へ1歩前進した。昨季5勝を挙げ、先発ローテーションの一角として期待される左腕は「古謝樹の思い出牛すじ塩キャベツ丼(1200円=46食堂)」を初プロデュース。今季から楽天モバイルパークで販売されることが決まった。
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古謝が看板選手に1歩近づいた。2年目で球場グルメを初プロデュース。昨季5勝を挙げたドラ1左腕は「思い出牛すじ塩キャベツ丼」を自信を持ってファンに届ける。「ほんとに光栄なことだと思いますし、自分が出したグルメは大学時代の行きつけのお店のやつなので、そのメニューを出せたのはうれしいです」とかみしめるように言った。
母校の桐蔭横浜大近くにある中華料理店の一品から着想を得た。「牛すじ塩キャベツ炒め」を大盛ご飯に乗せる野球部御用達の裏メニューが大のお気に入りだったという。「店員さんと仲いいんで、食べたくなったら電話で何分後に行きますって伝えて。もういつでも行くみたいな感じです」。もはや店に足を運ぶことがルーティン。常連客として何度も何度も食べてきた味を忠実に再現した。
ご飯の上に塩だれ味の肉とキャベツをたっぷり乗せたボリューム満点の一杯となっている。「体育会系の学生からしたらうれしい商品というか、ほんとにやみつきになるような味つけなので、ぜひ食べていただきたいです」と笑顔。古謝が大好きだった思い出のメニューが、楽天ファンの胃袋をつかむ。【山田愛斗】