
巨人阿部慎之助監督(45)が17日、中山礼都内野手(22)を開幕スタメンで起用する可能性を示唆した。
正三塁手の坂本がコンディション不良のため、ドジャース、カブス戦を欠場。代役として2試合とも三塁でスタメン出場した中山が7打数3安打と活躍した。オープン戦でも29打数10安打で打率3割4分5厘と結果を残す中山に対し、阿部監督は「(開幕スタメンも)十分チャンスはあるよ」と評価した。
中山にとって千載一遇のチャンスが巡ってきた。パンチ力のある打撃が持ち味の22歳。阿部監督は中山の外野起用については「考えてない」と否定するも、内野の全ポジションを守ることができるユーティリティー性も武器の1つ。現状は一塁岡本、三塁坂本が基本線だが、中山がスタメンに名を連ねれば、岡本の三塁起用も含めてオーダーの幅も広がる。
オープン戦は残り5試合。アピールの場から生き残りをかけたサバイバルの場へと移行する。チームはこの日、18日からの日本ハムとのオープン戦2連戦(エスコンフィールド)に備えて札幌に移動。高梨が今季初めて1軍に合流し、坂本も遠征に帯同した。選手個々の状態を見極めながらベストオーダーを探っていく。【水谷京裕】