
<イングランド・リーグカップ:リバプール1-2ニューカッスル>◇16日◇決勝◇ウェンブリー・スタジアム
イングランド・リーグカップ(カラバオ杯)決勝は16日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ、ニューカッスルが1955年のFA杯以来、70年ぶりに国内主要タイトルを獲得した。連覇を狙ったリバプールを2-1で破った。昨季の決勝でフル出場して優勝に貢献した日本代表MF遠藤航(32)は出番がなかった。
先制したのはニューカッスルだった。前半45分、198センチのイングランド代表DFダン・バーンが左CKから強烈なヘディングシュートを決めた。後半7分にも左サイドからのクロスを遠いサイドでMFジェイコブ・マーフィーが頭で落とし、最後はエースのFWアレクサンデル・イサクが押し込んでリードを広げた。
リバプールは120分プレーしてPK戦の末に敗れた11日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)パリ・サンジェルマン戦の疲労も残る中での一戦。遠藤の先発も期待されたが、この日もベンチスタートだった。
チームは全体的に動きが鈍く、スロット監督は2点ビハインドとなってから選手交代などで攻撃の枚数を増やした。「クローザー」遠藤が出場する展開にはならなかった。後半終了間際に途中出場のFWフェデリコ・キーザが1点を返したが、そこまでだった。
今季のリバプールはシーズン開幕当初の勢いから4冠も期待された。だが、FA杯は4回戦で2部リーグ最下位だったプリマスに不覚を取り、欧州CLも16強で敗退。カラバオ杯も連覇を逃し、残るタイトルは首位に立つリーグ戦のみとなった。