【センバツ】２年連続出場の青森山田・菊池伊真主将、昨夏の経験生かし「自分が中心となって」

一面真っ白のグラウンドで喜びを爆発させる青森山田ナイン（撮影・浜本神威）

＜第97回選抜高校野球大会：選考委員会＞◇24日

第97回選抜高校野球大会（3月18日開幕、甲子園）の出場校を決める選考委員会が24日、大阪市内で開催された。東北大会準優勝の青森山田は2年連続4度目のセンバツ出場となった

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2年連続の吉報に、選手たちはそれぞれ決意を固めた。雪に埋まったグラウンドで全員で喜びを爆発させた後、菊池伊真主将（2年）は「キャプテンとしても、昨年甲子園を経験させてもらった身としても、自分が中心となってチームを引っ張って行かなければいけない」と気を引き締めた。

菊池伊は昨夏の甲子園準決勝で京都国際に敗れると、控室で声を上げて泣いた。「鮮明に覚えています。今になっても忘れられない試合」。初回に先制し、6回表に下山大昂投手（2年）から当時のエース関浩一郎投手（3年）へ継投。その後、逆転負けを喫した。菊池伊は「関さんなら大丈夫だろうという心の隙があった」と振り返る。

その後悔が今でも大きい。東北大会決勝で聖光学院に敗れたのも、一瞬の隙が原因だった。以降は練習で1ミリの隙もつくらないよう取り組んできた。3度目の甲子園へ「1戦1戦を勝ち抜いた結果、日本一を」と力強い表情で意気込んだ。

投手3本柱も力が入る。昨秋から乕谷朔ノ助、菊池統磨（ともに2年）、下山の投手リレーで勝ち上がった。昨夏は3人ともベンチ入り。下山、菊池統がマウンドを経験したが、昨春は全員が未経験。乕谷は「チームの役に立って、勝利に導けるような成績を」と言えば、菊池統も「（昨春は）ブルペンからずっと見ていた。今春はマウンドの上でいい結果を」と誓った。

昨秋からエースナンバーの下山は、昨春は外野のボールボーイだった。「そのリベンジを。（ベンチに）入れなかった悔しさをぶつけられたらと思います」。最上級生として臨む甲子園。それぞれの思いを胸に躍動する。【浜本神威】