【広島】新井監督が聖域なきレギュラー争い「ベテランも結果を出してほしい」ドラ１佐々木２軍C

必勝祈願後、スタッフミーティングを行う広島新井監督（撮影・加藤孝規）

広島新井貴浩監督（47）が23日、春季キャンプへ向けたスタッフミーティングを行い、聖域なき競争を宣言した。

この日、2月1日からの春季キャンプメンバーが発表され、30代の選手は選手会長の堂林や秋山、菊池ら5選手のみ。球団最年長の松山や田中、野間らベテラン中堅組の多くは2軍スタートとなった。昨年までであれば、2軍スタートとなった中堅以上の選手は合流時期を見込んでいたが、今年は定めていない。新井監督は「しっかり競争してもらいます。中堅どころ、ベテランも結果を出してほしい」と自らの力で昇格を勝ち取るアピールを求めた。

今春はフレッシュな顔ぶれが並ぶ。新人3選手に加え、高卒2年目の仲田や同3年目の内田らも1軍スタートとなった。昨秋キャンプでは練習量を増やしたことで若手の目に見える成長が見られたこともあり、今春も昨春より練習量を増やす方針だ。「若い選手が多い。頭で考えてやるのも大切なんだけど、しっかり汗をかいてもらおうかな」。開幕前ということもあり、ケガのリスクには注意を払いながらも、広島伝統の猛練習で若手を育てていく。

侍ジャパンの坂倉、小園を中心にチームづくりしていていくことが見込まれる今季、ほとんどのポジションは白紙状態だ。新井監督は「全然、決まってない。開幕投手も決まってないし、開幕スタメンももちろん決まってない。動きを見ながらになってくると思う」と明言した。実績ない若手でも、アピールと成長次第では開幕スタメンを奪うチャンスがある。真っさらなレギュラー争いは2月1日、宮崎・日南市から幕を開ける。【前原淳】

○…ドラフト1位の佐々木泰内野手（22＝青学大）は、昨年11月の神宮大会で負傷した左肩が万全でないため、2軍スタートとなった。患部は順調に回復しているものの、全メニューを消化できるまでにはいたっておらず、再発のリスクも回避する意味合いもある。新井監督は「回復状況を見ながら。トレーナーから聞きながら、良きタイミングで1軍に呼ぼうと思ってる」と昇格プランを明かした。