「家で妻と乾杯するぐらい」イチロー氏が特別な日の過ごし方語る 米野球殿堂入り/一問一答３

球団殿堂入りセレモニーを翌日に控え会見に臨んだマリナーズのイチロー氏（撮影・水次祥子）

2025年の米国野球殿堂表彰が21日（日本時間22日）、米ニューヨーク州クーパーズタウンで発表され、メジャー19年間で通算3089本安打を放ったイチロー氏（51＝マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）が、資格1年目で選出された。得票率は99・7％で、19年のマリアノ・リベラ（ヤンキース）以来、史上2人目となる満票にはわずか1票届かなかったものの、日本人選手としては史上初の快挙となった。

【イチロー氏の一問一答は以下の通り】

－体力、技術に加えてメンタル面を鍛えることで一番重要なこと、大事なことは

メンタルを鍛えたいなら厳しい道を選ぶほかないんじゃないでしょうかね。楽な方にいくとメンタルは弱くなっていきます。技術的なこともそうですけど、楽な方にいくと体は怠けてだめになっていく。メンタルもそうだと思うんですね。楽な方、楽な方にいけば当然弱くなっていくし、挫折を知らない、負けを知らないメンタリティーというのは弱いと思うので。チャレンジして、その瞬間負けるかもしれないけど、それを糧に頑張る、克服していく。そうやって築きあげるものじゃないでしょうか。1つ2つの少ない経験で、強いメンタリティーを獲得できることはないと思いますね。いかに厳しい道を選べるかということに尽きると思います。

－これから先にやっていきたいこと、やってみたいことは

今継続していることは継続していきたいです。その他にはどうですかね、新しく取り組んでみたいこと…。命を削ってまでやろうとするものは恐らく見えてこないと思うんですよね。それをできるのが野球でしかないので。そこまでのものは恐らくでてこないです。期待は勝手ですけど、恐らく出てこないでしょう。野球をこれから、別の野球の道を模索していく。そこでまた自分がエネルギーを注げることを期待してます。

－今日の特別な日をどのように祝うか

今日はお祝いする時間ないと思います（笑い）。なかなかこのあとも…、明日も早いこともあって。いつも通り過ごすんじゃないですか。家で妻と乾杯するぐらいだと思います。あとは特別なことはないと思います。