【ソフトバンク】有原航平「探さないで」開幕必勝＆シーズン５完投目標にみっちり筋トレも非公開

キャッチボールを行うソフトバンク有原（撮影・岩下翔太）

3・28開幕投手に指名されているソフトバンク有原航平投手（32）が開幕必勝と自身キャリアハイとなるシーズン5完投を目標に掲げた。17日、福岡市東区のSGマリンフィールド東浜での自主トレを公開。「とにかく開幕戦を取れるように。5完投達成できるようにしたい」と意気込んだ。2年連続で開幕勝利はホークスでは3連勝（12～14年）した摂津正氏以来、11年ぶり。移籍3年目でさらなる飛躍を誓う男が、早くも闘志を燃やしている。

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みっちり2時間ほど室内にあるトレーニング室で体をいじめ抜いた。体幹や、筋トレは非公開。「そういう姿はあまり見せたくないので」。有原はニヒルに笑った。グラウンドに姿を見せてランニングとキャッチボール。心地よく汗を流すとキッパリと言った。

「調整も開幕の日に向けて、というのでスケジュールも立てやすい。すごく責任は感じます。（開幕は）チームを代表して投げるので、スタートからチームが勝てるように、開幕戦を取れるように。そこだけを見てやっていきたい」

有原にとっては日本ハム時代を含めて通算4度目の開幕投手。昨年のオリックス戦に続き2年連続でオープニングマウンドに立つ。今季の吉井ロッテとの対戦も快投で応えるつもりだ。正月3日から自主トレ始動。開幕必勝もさることながら、明確な数字も描いている。エースとして1年間、先発ローテを守り抜くことは当然。「（シーズン）25試合（登板）というのは絶対。そこはしっかり行きたい。去年は5完投したいと言ったが、届かなかったので達成できるようにしたい」。キャリアハイとなるシーズン5完投も目標に掲げた。

チームは先発陣の強化を目指し、日本ハム時代の同僚・上沢や、DeNAから上茶谷、浜口らを補強。激化する先発ローテ争いだが、エースとしてはさらに「存在感」を見せつけるシーズンとなる。2年連続の開幕勝利は摂津正氏（12年～14年）以来、11年ぶりとなる。14勝7敗で最多勝を挙げた昨年は、180回2／3投球回もリーグ最多。ブルペン陣に負担をかけない投球はエースの証明とも心得ている。「先発投手をやらせてもらっているので、1イニングでも多くという気持ちで頑張っていきたい」。宮崎キャンプは「S班」特権で2月中旬からの参加予定。「1月中には1回ブルペンに入ろうと思っています」。自主トレ後もきっちり体を仕上げて行く。「（2月上旬の練習）場所は福岡でやります。探さないでくださいね」。そう言って頼れる右腕はニヤリと笑った。【佐竹英治】