【阪神】中野拓夢「自分らしい２番」確立し「憧れられる存在に」26年のWBC連覇も狙う

野球教室でバットを振りながら子どもたちと談笑する阪神中野（撮影・塚本光）

阪神中野拓夢内野手（28）は自己流2番を確立する。12日、愛知・岡崎市民球場での野球教室で小学生と交流。「憧れられる存在になりたい」と力を込めた。指揮官は1番近本、3番佐藤輝、4番森下、5番大山の打順構想を明かしている。自身は昨季132試合が2番先発出場。打順については「確約されていないし、わからないが、2番なら後ろにいい形でつなぐ」と語った。

特にこだわるのは得点だ。「近本さんが出たらつないで、近本さんが出られなかったら出ることを意識して、出塁率も上げていく」。球界では長距離砲の2番も増えたが「チームバッティングが求められていると思うので、パワーヒッターがどう2番がどうと考えずに、自分らしい2番を作りたい」と“らしさ”を貫く。

昨季は8月の打率が1割5分4厘と夏場に苦しんだ。「体重が落ちてしまう。芋煮も作ってもらいながら夏場を乗り切りたい」。母の味を夫人が再現した好物で山形名物のパワーで優勝を目指す。その先に球団では藤川監督しか成し遂げていないWBC連覇も狙う。「シーズンで結果を残して（26年WBCメンバーに）選んでもらえるように。次は自分がスタメンで出られるように」と燃えた。【塚本光】