【日本代表】小川航基ら控え組が躍動「ここでやらなきゃいつやるんだと思っていた」

前半、ヒュブナー（後方）のオウンゴールで先制し、歓喜する小川（撮影・足立雅史）

＜ワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選：インドネシア0－4日本◇15日◇C組◇第5戦◇ジャカルタ

【ジャカルタ＝永田淳】日本（FIFAランキング15位）がW杯北中米大会アジア最終予選C組第5戦でインドネシア（同130位）を4－0で下した。大声援が響く敵地で序盤は危ない場面もあったが、前半35分のオウンゴールで先制し、その後3点を追加。FW小川航基（27＝NECナイメヘン）など控えに甘んじてきた選手の活躍や、GK鈴木彩艶（22＝パルマ）の好守などでW杯にまた1歩近づいた。

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先発抜てきのFW小川が、流れを変えた。6万304人の地鳴りのような歓声が響く中、危ない場面を作られる苦しい展開。前半35分、MF鎌田のラストパスに反応した小川のシュートを止めようとした相手DFのクリアがゴールに入りO・Gを誘発した。自身の得点にこそならなかったものの小川は「ここでやらなきゃいつやるんだと思っていた。たまたまのゴールではない。しっかりと相手の前に入れた」。負傷でこの連戦の代表メンバーに入らなかったFW上田の代わりを務めた点取り屋がアピール。森保監督からも「残り時間への自信と勇気につながった」と称賛された。

3－0の後半24分には、途中出場のDF菅原がゴール右から思い切りよくニアサイドを打ち抜いて日本の4点目を決めた。4バックの右サイドバックとして一時は定位置をつかみかけながら、3－4－2－1の新システムになってからは出場機会が激減。それでも6月のミャンマー戦以来6戦ぶりに与えられた機会で結果を出した。

DF谷口を欠いた最終ラインに入ったDF橋岡、代表デビューとなったFW大橋も奮闘し、底上げを感じさせる完全アウェーでの勝利。菅原は悔しい時期を過ごしながらも「全員がW杯で優勝するためにっていう思いを持って取り組んでいる。チャンスをつかむかつかまないかは、普段選手がプレーで見せるだけ」とキッパリ。層の厚さを示して最終予選4勝目を挙げ、19日中国戦（アモイ）でも一丸となって白星をつかむ。