【ソフトバンク】有原航平CS先陣「やることは変わらない」日本ハム伊藤大海と“最多勝対決”へ

練習で笑顔をみせるソフトバンク有原（撮影・鬼束羽瑠菜）

日本一へ、タカの大黒柱が先陣を切る！　ソフトバンク有原航平投手（32）が16日に本拠地で開幕するCSファイナルステージ第1戦に先発する。相手は古巣の日本ハムに決定。相手先発は伊藤の予定で、今季はともにリーグトップの14勝を挙げ、“最多勝右腕対決”となる。みずほペイペイドームの投手練習で調整。エース同士の投げ合いを制し、4年ぶりの日本シリーズ進出へ弾みをつける。

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負けられない短期決戦へ－。CSの初陣マウンドに、エース有原が満を持して上がる。「やることはそんなに変わらない。雰囲気もちょっと違いますし、とにかく頑張りたい」。大一番を2日後に控えても、経験豊富な右腕はいつも通りに泰然自若の構えだ。チームを勝利に導くため、無心で腕を振っていく。

リベンジの舞台が整った。本拠地に古巣を迎え撃つ。相手の先発予定は伊藤。今季はともにリーグトップの14勝をマークした最多勝右腕同士のマッチアップが実現する。日本ハム戦には今季5試合に先発。0勝2敗、防御率4・11とカード別でワーストの成績だった。レギュラーシーズン中の借りを返すためにも、落とせない一戦となる。

マイペース調整で準備を進めてきた。最終登板は3日のホーム楽天戦。その後はフェニックスリーグで調整登板する選択肢も「ピッチング（練習）でいきたかった」。倉野1軍投手チーフコーチも「2人で話し合って、一番いい方法を取った形ですね」と明かした。この日は本拠地でポストシーズン前2度目のブルペン入り。背番号と同じ17球を投げた。「キャッチボールもしているので。大丈夫です」。中12日と実戦間隔が空くが、鷹の大黒柱に心配はない。

CS登板は日本ハム時代を含め4試合（先発2度）。3勝1敗、計17回を投げ3失点で防御率1・59と好相性を誇る。日本ハムはロッテに王手をかけられたが、2試合連続の逆転勝ちで突破。勢いに乗った状態で乗り込んでくる。倉野コーチは「プレッシャーとか緊張感は大きくなるんですけど、今までやってきたことを信じて、思い切りやってもらうだけです」。第2戦はモイネロ、第3戦にスチュワートが先発する見込み。チームは1勝のアドバンテージもある。一気の3連勝で4年ぶりの日本シリーズ進出を決めにいく。【佐藤究】