千賀滉大、大乱調４四球３失点KO「悔しいですし、情けない」全30球中ストライクわずか10球

ドジャース対メッツ　2回途中、3失点で降板するメッツ千賀（中央）。後方左は大谷（撮影・菅敏）

＜ナ・リーグ優勝決定シリーズ：ドジャース9－0メッツ＞◇第1戦◇13日（日本時間14日）◇ドジャースタジアム

ワイルドカードから勝ち上がり、勢いに乗っていたメッツが、敵地での第1戦で完敗した。初戦先発の大役を任された千賀滉大投手（31）が、2回途中2安打3失点4四球とまさかの大乱調でKO。初回、先頭の大谷は二ゴロに抑えたものの、その後、3連続四球でピンチを招くと、6番マンシーに2点適時打を浴びて先制された。続く2回も先頭に四球を与え、犠打で二進後、大谷に右前適時打を浴びた。3点をリードされた状況で降板した。

全30球中、ストライクがわずか10球という制球難。試合後の千賀は「メカニックのエラー」と説明したうえで、屈辱の登板を振り返った。「悔しいですし、情けない。明日以降、チームが勝つことを祈るだけかなと思うので、自分のやるべきことを継続するだけ」と唇をかみしめた。

過去2シリーズでは、中地区ブルワーズ、東地区フィリーズと両地区覇者を次々に撃破。今シリーズで西地区覇者ドジャースを倒せば、全3地区の王者を完全制圧することになる。「チームがすごい勢いで勝ち上がったからこそ悔しい」。登板の可能性のある第5戦での雪辱へ向けて、千賀は目の前の結果を正面から受け止めていた。

▼大谷が千賀と対戦。大リーグのポストシーズンで日本選手同士の投打対決は地区シリーズの大谷対ダルビッシュ（2度）に次いで通算12度目だが、適時安打は初めて。