パドレス異例の警備態勢で王手狙う、地元警察官と警備員を大増員へ ドジャースへ強烈ライバル心

デビジョンシリーズ第3戦が行われるパドレスの本拠地ペトコ・パーク（撮影・菅敏）

敵地での第2戦を制したパドレスは、本拠地サンディエゴに舞台を移す8日（日本時間9日）の第3戦で、厳戒態勢の中、一気に王手を狙う。ドジャースタジアムで行われた6日（同7日）の第2戦では、試合途中に観客席からグラウンドへボールやペットボトル、空き缶などが投げ込まれ、試合が一時中断するなど、騒然とした雰囲気の中、試合が進んだ。

サンディエゴの地元ファンも熱狂的な声援で知られており、パドレスファン一色になることは確実視されている。それだけに、関係者によると、再発を防止するうえでも第3戦以降は、地元警察官と警備員を大幅に増員する予定。試合進行を妨害するような悪質な行為に対しては、強制退場などの厳しい対処を取る方針を固めており、異例の警備態勢となりそうだ。

もっとも、パ軍にすれば、「BEAT LA（LAをやっつけろ）」を合言葉にする地元ファンの大声援は強力なサポートとなる。シルト監督は「1勝1敗で本拠地に戻って来られたし、いい勝利だった。戦い方も一体感も、いい感じだ。少し重圧も軽くなった」と、地の利と自軍の勢いに自信をのぞかせる。実際、ワイルドカードシリーズでは、強敵ブレーブス相手に地元で2連勝して突破。過熱気味の今シリーズでは、大谷への大ブーイングをはじめ、球場全体がド軍へ対する強烈なライバル心に包まれそうな気配だ。