プレーオフ開幕投手の山本由伸、パドレス戦は過去０勝１敗、防12.00でも「とにかく全力」

記者会見を行うドジャース山本由伸（AP）

メジャー1年目で地区シリーズ第1戦の先発を任されたドジャース山本由伸投手（26）が、登板前日の4日（日本時間5日）、記者会見に臨み、大舞台への抱負を語った。

今季は6月中旬に右肩腱板（けんばん）痛で離脱。9月中旬、約3カ月のブランクを経て復帰し、ポストシーズンへ向けて調整を進めてきた。

公式戦終了後の時点では、第2戦での登板が予定されていたが、前日の段階でロバーツ監督から第1戦への変更を告げられた。それでも、山本に不要な気負いはない。「（変更は）多少、びっくりするところもありましたけど、体調もすごく良かったですし、まだ（調整）メニューも変えられるタイミングだった」と、首脳陣からの信頼を意気に感じて大役を受け止めた。

パドレス相手には、初回にKOされた韓国でのデビュー戦をはじめ、過去2戦で0勝1敗、防御率12・00と打ち込まれた。その一方で、平常心の重要性も忘れていない。「すごく特別なのは分かってます。でも、気持ちとしてはいつもの試合と変わらず、いい意味で変わらない気持ちで登板すること」をカギに挙げた。

同僚の大谷に加え、パ軍ダルビッシュ、松井と日本人4人が競う大勝負。「より高いレベルで対戦できるのはすごくうれしく思う。それ以上に日本のファンの方が楽しみにしてくださっているので、とにかく全力で頑張ります」。ドジャーブルー一色に染まる本拠地のマウンドで、世界一を目指すド軍の今ポストシーズン1球目を、山本が投げ込むことになる。