【ACL2】荒木隼人の決勝ヘッドで劇的開幕２連勝 18歳中島洋太朗はトップの公式戦初ゴール

広島MF中島洋太朗

＜アジア・チャンピオンズリーグ2（ACL2）：イースタン2－3広島＞◇3日◇東地区1次リーグE組◇第2戦◇香港・旺角スタジアム

サンフレッチェ広島のMF中島洋太朗（18）が、トップチームでの公式戦初ゴールを挙げた。

中島はイースタン（香港）戦にボランチで先発。1－1で迎えた前半41分、MF志知のパスに左ボレーで一時は勝ち越しとなるゴールをマークした。

ただ、前半30分の空中戦での着地の際、頭などにダメージを負ったことで、18歳は得点後の同48分に脳振とうの疑いでベンチに退いた。

ユース所属ながら昨年9月にプロ契約を結んだ中島は、現在は高校3年生。父浩司さん（47）も現役時代はMFとして、広島では09年から5年間在籍。J1通算195試合7得点を挙げ、父子ともに背番号は35を付ける。

広島が誇るホープは、今季のJ1リーグでもデビューし、既に9試合、ルヴァン杯も2試合に出場。8月2日のドイツ1部シュツットガルトとの国際親善試合では、プロ初ゴールを挙げた。ACL2では9月19日のカヤ（フィリピン）との初戦にもフル出場している。

J1で首位に立つ広島はこの日、直近のリーグ戦から先発を総入れ替え。前半7分に先制点を奪われながら、MF松本大弥（24）、中島の連続ゴールで一時勝ち越し。だが、後半1分に同点に追いつかれ、ドロー濃厚となった同終了間際に途中出場のDF荒木隼人（28）が、CKから決勝ヘッドで劇的勝利を挙げた。

開幕2連勝で勝ち点6となり、1次リーグ突破へ前進した。

◆ACL2　大会方式が一変されたACLE（エリート）と違い、下位リーグにあたるACL2は従来のACL方式を継承。32チームが8組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で東西各地区で1次リーグを行い、各組2位までがベスト16による決勝トーナメントに進出。決勝のみが一発勝負になり、優勝すれば来季のACLEの出場権が得られる。広島はシドニーFC（オーストラリア）、イースタン、カヤ（フィリピン）と同じE組に入った。