ラミレス、バース両氏が野球殿堂入り＝特別表彰は故古関裕而氏

　野球殿堂博物館は１３日、今年の殿堂入りを発表し、競技者表彰のプレーヤー部門（引退後５年以上の元プロ）はヤクルト、巨人、ＤｅＮＡでプレーして外国人選手初の通算２０００安打を達成したアレックス・ラミレス氏（４８）が選ばれた。 　引退から２１年以上経過した元選手らが対象のエキスパート部門は、三冠王に２度輝いた元阪神のランディ・バース氏（６８）に決まった。特別表彰は、阪神の応援歌「六甲おろし」などを作曲した故古関裕而氏が選ばれた。　 　 　◇ラミレス氏の略歴 　アレックス・ラミレス氏　米大リーグのインディアンスなどを経て０１年にヤクルト入団。同年の日本一に貢献。巨人へ移籍した０８年から２年連続でセ・リーグ最優秀選手。ＤｅＮＡ移籍後の１３年に外国人選手として初めて通算２０００安打を達成。プロ野球１３年間で首位打者１度、本塁打王２度、打点王４度、最多安打３度。通算成績は２０１７安打、打率３割１厘、３８０本塁打、１２７２打点。１６～２０年はＤｅＮＡ監督。１９年に日本国籍を取得。４８歳。ベネズエラ出身。 　◇バース氏の略歴 　ランディ・バース氏　米大リーグのパドレスなどを経て８３年から８８年まで阪神でプレー。８５年は三冠王に輝くなど日本一に貢献。８６年はプロ野球歴代最高の打率３割８分９厘をマークし、２年連続三冠王。首位打者、本塁打王、打点王各２度。日本通算成績は打率３割３分７厘、２０２本塁打、４８６打点。米国では政治家としても活動し、オクラホマ州議会の上院議員を務めた。６８歳。米国出身。 　◇故古関裕而氏の略歴 　古関　裕而氏（こせき・ゆうじ）昭和の時代に数多くの名曲を生んだ作曲家。プロ野球阪神の応援歌「六甲おろし」や巨人の球団歌「闘魂こめて」を作曲。４８年には全国高校野球選手権の大会歌「栄冠は君に輝く」を作った。６４年は東京五輪の行進曲「オリンピック・マーチ」作曲。６９年紫綬褒章受章。８９年８月に８０歳で死去。福島県出身。（了）【時事通信社】