日本勝利は「予想外」＝ドイツ、尾を引いた初戦黒星―Ｗ杯サッカー

　４度目の世界王者に輝いてから８年。ドイツはコスタリカを下したものの、初めて１次リーグで敗退した前回に続いて屈辱を味わった。 　２点差以上で勝利すれば、日本がスペインを破らない限り決勝トーナメントに進出できた。４―２で試合を終え、守護神ノイアーは「ノルマは果たした。日本が勝ったのは予想外」と複雑な表情。他の選手たちも同様のことを口に。日本に敗れた初戦が大きな痛手となった。 　圧倒的にボールを保持しながらも、それが得点につながらない。日本に金星を献上した要因の一つであるそんな姿が、この日も顔をのぞかせた。 　前半は敵陣内に相手をくぎ付けにした。１０分に先制してからも攻め続けたが、追加点が遠い。フリック監督は「前半は腹立たしかった。試合を決め切ることができなかった」。後半に反撃され一時リードを許す試合運びには、ドイツらしさがなかった。 　メキシコ戦で黒星発進した前回と同じ轍（てつ）を踏んだ。「事態を好転させていかないといけない。それこそが次のステップ」と指揮官。不屈の魂で立ち上がり、再び名声を手に入れられるか。　（アルホル時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕１次リーグ敗退が決まり、ぼうぜんとするドイツ選手たち＝２日未明、アルホル（ロイター時事）