コスタリカ、一時は逆転＝スアレス監督「顔上げて去る」―Ｗ杯サッカー

　最後はドイツの圧力に屈したものの、番狂わせを起こす可能性を十分に感じさせた。コスタリカは後半に一時リード。この時点で、自力で１次リーグ突破を決められる状況をつくった。 　立ち上がりからムシアラらのドリブルに苦しみ、早々に失点。前半は耐える展開が続いた。流れを変えたのは後半。それまでは奪ったボールをキープする場面が多かったが、速攻に転じるようになった。同１３分にフジェルがペナルティーエリア右に進入。クロスのこぼれ球をテヘダが押し込んだ。 　追い付くだけでは終わらない。同２５分の左からのＦＫ。遠いサイドから頭で折り返してゴール前で混戦に。数人が詰めて相手守護神ノイアーのオウンゴールを誘った。歓喜に沸き、控え選手も次々にピッチへ流れ込んだ。 　初戦でスペインに０―７と完敗しても諦めなかった。日本戦の決勝点とこの日の２得点を含め、これまでＷ杯で奪った２２点のうち１８ゴールが後半に挙げたもの。スアレス監督は「この大会でコスタリカらしさを示すことができた。顔を上げて去ることができる」と振り返った。（アルホル時事）。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ゴールを決めるコスタリカのテヘダ（右から２人目）＝１日、アルホル（ＡＦＰ時事）