白星遠かったウェールズ＝ベールは代表続行へ―Ｗ杯サッカー

　６４年ぶりに出場したウェールズは、白星を挙げられないままＷ杯を去ることになった。ページ監督は「がっかりしないでほしい。将来、１次リーグを突破できるように努力を続けたい」と前向きに総括した。 　前半こそイングランドの猛攻に耐えたが、後半開始早々に直接ＦＫでスーパーゴールを決められると、集中が切れたように計３失点を喫した。選手交代も打開策にはならず、「英国ダービー」のライバルに一矢報いることはできなかった。 　長年チームを引っ張ってきた主将のベールは太もも裏に違和感を訴え、ハーフタイムに無念の交代。国際Ａマッチでウェールズ歴代最多出場の３３歳は代表のユニホームを脱ぐつもりはなく、来年３月に始まる２０２４年欧州選手権予選を見据えた。試合後のテレビインタビューで「できる限り、必要とされる限りは続けたい」と語った。 　途中出場で初めてＷ杯のピッチを踏んだ２０歳のコルウィルは「自分だけでなく、若い選手にとってとても大きな経験になった」と振り返った。この悔しさを糧に、再び大舞台に帰ってくる。（アルラヤン時事）。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、競り合うウェールズのベール（中央）とイングランドのマグワイヤ（右）＝２９日、アルラヤン（ＥＰＡ時事）