中村俊輔、今季限りで引退＝左足キックの名手―サッカー元日本代表

　サッカー元日本代表で、Ｊ２横浜Ｃに所属するＭＦ中村俊輔（４４）が今季限りで現役を引退することが１７日、分かった。既に引退の意向を固めていたが、チームが１６日に１年でのＪ１復帰を決めたことが節目となった。 　精度の高い左足キックを武器にＦＫの名手として名をはせた。近年は故障などの影響もあり、出場機会が減少。２０１９年を最後に得点から遠ざかり、今季はここまでリーグ戦５試合の出場にとどまった。 　神奈川県出身の中村は桐光学園高から１９９７年に横浜Ｍに加入。２００２年に欧州に渡り、レッジーナ（イタリア）、セルティック（スコットランド）、エスパニョール（スペイン）でプレー。１０年に横浜Ｍに復帰し、磐田を経て１９年途中から横浜Ｃに所属した。 　Ｊ１通算４０８試合に出場して７３得点。日本代表では２度のワールドカップ（Ｗ杯）に出場するなど、国際Ａマッチ９８試合で２４得点。　 　 　◇中村俊輔の略歴 　中村　俊輔（なかむら・しゅんすけ）神奈川・桐光学園高から１９９７年に横浜Ｍ入り。正確な左足キックで台頭し、２００２年にレッジーナ（イタリア）移籍。０５年に加入したセルティック（スコットランド）ではリーグ最優秀選手にアジア人として初めて選ばれるなど活躍。１０年に横浜Ｍに復帰した。日本代表では通算９８試合で２４得点。１７８センチ、７１キロ。４４歳。神奈川県出身。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕中村俊輔選手 〔写真説明〕Ｊ１昇格セレモニーでファンと交流する横浜Ｃの中村俊輔（中央）＝１６日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場 〔写真説明〕ＦＫを直接決める横浜Ｍの中村俊輔＝２０１５年８月、神奈川・日産スタジアム