元関脇魁聖「相撲は人生の全て」＝１６年の土俵生活に別れ―大相撲

　大相撲の元関脇の魁聖（３５）＝本名菅野リカルド、ブラジル出身、大島部屋＝が３１日、東京・両国国技館で引退会見に臨み、「相撲は人生の全て。楽しかった」と１６年の土俵生活を晴れやかな表情で振り返った。 　ブラジル出身で初の幕内力士。母国からの応援に感謝しつつ、「日本が好きになり、帰りたくなくなった」と２０１４年１１月に日本国籍を取得した。東十両１１枚目だった７月の名古屋場所で負け越し、関取の座を失うこととなって引退を決意。最も印象に残った一番に、１８年名古屋場所１０日目の結びで当時大関だった高安を破った相撲を挙げ、「全然違う雰囲気だった」と懐かしんだ。 　友綱親方として後進を指導する。「強くなるのが一番だが、ファンに感謝する気持ちも教えたい」と抱負を述べた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕引退会見に臨み、笑顔で相撲人生を振り返る元関脇魁聖＝３１日、東京・両国国技館 〔写真説明〕記者会見後に花束を受け取り、撮影に応じる元関脇魁聖。左は師匠の大島親方（元関脇旭天鵬）、右は兄弟子の浅香山親方（元大関魁皇）＝３１日、東京・両国国技館