近本、小休止後も依然好調＝２戦連続、一回に先制打―プロ野球・阪神

　阪神の近本のバットから、この日も快音が響いた。一回無死一、二塁で左前打を放ち、２試合続けて、いきなり先制点をもたらした。 　２球目を引っ張った右翼ポール際への大飛球は、切れて３ランとはならなかったが、４球目に来た高めの速球をしぶとく三遊間へはじき返した。「しっかり捉えた打球ではなかったが、いいところに飛んでくれた」と納得した。 　球団タイ記録をマークした連続試合安打は７日に３０試合で途切れたが、これで今季１号を放った８日から４試合連続安打。前日も３安打するなど打棒は衰えない。「１日１本出ればいい」と気負い過ぎずに、安定して結果を出し続けている。 　新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者となってチームを離れた大山は、１９９４年生まれの同い年。「悠輔に助けられてここまできた」。ともに中軸を担う仲間への思いも胸に、安打を積み重ねていく。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕１回、先制の適時打を放つ阪神の近本＝１４日、甲子園