野間、１番で打線に勢い＝起用に応える４安打―プロ野球・広島

　広島は２試合連続の２桁安打２桁得点。活発な打線に勢いをつけたのは野間だった。 　前日に続いて１番に入り、第１打席は「チームに勢いを与える内容や結果を出せるように」と臨んだ。右翼線二塁打で好機を演出し、続く菊池涼の一塁強襲安打で先制のホームを踏んだ。 　二回は安打で出た森下を一塁に置いた場面で左前打。一挙６点の猛攻につなげた。三回には二塁打、五回も内野安打を放ち、４安打の固め打ち。「泥臭くチームのために。打ててよかった」と一息ついた。 　８年目の今季は、米大リーグに移籍した鈴木から野手キャプテンを引き継いだ。開幕は１軍で迎えたが、４月６日に２軍降格。「キャプテンでもあるので、情けないなという思いもあった」。焦る気持ちも抱えつつ、下半身を意識した打撃フォームに修正し、５月１９日に１軍復帰した。 　開幕当初は１番だった西川が３番に入るようになってから、リードオフマンは流動的だった。野間は「固定できればチームにとっても大きい。そこに入れるように頑張りたい」。果たすべき役割は分かっている。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕２回、安打を放つ広島の野間＝２１日、マツダスタジアム