中日の大野雄、九回終え「パーフェクト」＝０５年の西武・西口と同様に―プロ野球

　中日の大野雄大投手が６日の阪神戦（バンテリンドームナゴヤ）で、十回２死までパーフェクト投球という快投を見せた。 　九回を終えて一人の走者も出さなかったが、打線の援護がなく延長戦に突入。十回２死後、佐藤輝に中越え二塁打を打たれて大記録の夢はついえた。それでも、続く大山を二飛に打ち取り、その裏チームがサヨナラ勝ち。大野雄は完封した。 　延長戦に入ってから完全試合を逃したのは、２００５年に西武の西口文也投手（現２軍監督）の例がある。同年８月２７日の楽天戦。０―０で延長戦に入り、十回の先頭打者に初安打を打たれた。　 　西口２軍監督は、球団を通じ「僕と一緒ですね。自分の時も、０―０で延長に突入しましたが、記録よりも点を与えないことに集中していました。とにかく勝ちたかったので、十回表に１本打たれた後の方がさらにギアが入った、と記憶しています。大野投手も同じ気持ちだったんじゃないですかね」とのコメントを発表した。大野雄とは同じ誕生日（９月２６日）。マウンドに立つ者同士の心情を思い描いていた。（了）【時事通信社】