堅守こじ開けたマンＣ＝フォーデン投入が的中―サッカー欧州ＣＬ

　昨季のリーグ王者同士の対戦。マンチェスター・シティーはアトレチコ・マドリードの堅守を崩せるのか、持ち前の攻撃力が試された。 　前半は７１％と圧倒的にボールを保持。しかし、ＦＷまで自陣深くに下がって５人と５人の横２列をつくる組織的な相手守備に対し、突破口を見いだせず、いらいらを募らせた。苦しい状況を打開したのはイングランド代表の２１歳フォーデンだった。 　後半２３分に投入されて、わずか２分後。ペナルティーエリア付近で相手４人を引きつけ、ＤＦの股下を通す技ありの縦パス。これを受けたデブルイネが冷静にゴール左隅へ押し込み、均衡を破った。追加点こそ奪えなかったものの、その後も速いパス回しで相手ゴールに迫った。 　ホームで価値ある勝利を挙げ、４強入りへ前進した。選手交代が的中したグアルディオラ監督はテレビインタビューで、「監督はとてもクレバーだった」と自賛しつつ、「得点を取りにいき、また勝てるように努力する」。敵地での第２戦を見据え、表情を引き締めた。（ロンドン時事）【時事通信社】