「下克上」に闘志＝紅白戦などで調整―サッカー日本代表

　サッカー日本代表は２７日、ワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会アジア最終予選最終戦のベトナム戦（２９日、埼玉スタジアム）に向け、千葉市内で練習した。当初は大半を非公開の予定だったが、完全公開で紅白戦などを行った。中谷（名古屋）は宿舎で調整。 　７大会連続の出場を決めたＷ杯本番に向け、残り８カ月で序列に変動はあるか。遠藤航（シュツットガルト）、守田（サンタクララ）、田中（デュッセルドルフ）を逆三角形に配置した中盤は現状では不動とみられるが、負傷などへの備えは不可欠。控え組はアピールに余念がなく、定位置を奪おうと奮起している。 　この日の紅白戦では、ベトナム戦の先発組とみられるチームの攻撃的ＭＦに旗手（セルティック）と原口（ウニオンベルリン）が入った。所属クラブでも同じポジションを担う旗手は、「自分自身の特長を出しながらやっていく」と腕をさする。 　前回ロシア大会は最終予選で活躍した浅野（ボーフム）らが本大会で選考漏れ。安泰と言える選手は少なく、「ここからは自分のためにぎらぎらしたい」と原口。「下克上」に闘志を燃やした。　（了）【時事通信社】