大谷「楽しく投げられた」＝上々のＯＰ戦初登板―米大リーグ・エンゼルス

　アリゾナの強い日差しを浴び、エンゼルスの大谷が今年の初マウンドで躍動した。ロイヤルズとのオープン戦に先発し、三回途中１失点、５奪三振。「楽しく投げられた。不安なくいけるというところは、まず一つ良かった」とうなずいた。 　テーマに掲げた直球は最速が９９マイル（約１５９キロ）で、力のある球で空振りを奪った。変化球は切れがあり、打者が手を出せずに見逃し三振に倒れる場面も。球数が５０球に達したところで交代となり、ベンチに戻る際には客席から大きな拍手が起こった。マドン監督も「素晴らしかったね」と高く評価した。 　労使交渉が長引いた影響でキャンプインが遅れ、４月７日の開幕までは既に３週間を切っている。オープン戦での先発機会は限られるだけに、「登板間隔が詰まってくると思う。僕の場合は他にも（打者で）試合に出るので、練習量を調整するのが大事」。ペース配分を考えながら、開幕へ準備していく考えだ。 　カブスに入団した鈴木は同じ２７歳。登板後には「（カブスは）ナ・リーグなのであまり機会はないかもしれないけど、チャンスがあればやってみたい」と対戦を心待ちにした。　（テンピ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕ロイヤルズ戦に先発し力投するエンゼルスの大谷＝２１日、アリゾナ州テンピ