垣田、勝利呼ぶ大仕事＝新体制鳥栖に勢い―Ｊリーグ

　好内容ながらも開幕から引き分け続きだった鳥栖。決勝点をもたらした垣田は「チームを勝利に導くゴールが取れたのは大きい」。得点よりも初白星を喜んだ。 　０―０の後半１８分から出場。両チームが攻め合う展開で「ゴールが欲しい気持ちで試合に入った」。その思いを結果で示す。２６分、堀米のパスにヘディングで巧みに合わせ、遠いサイドに流し込んだ。 　チームは躍進した昨季から、前線を中心に多くの主力が流出。Ｊ１未経験の川井監督を迎え、新体制がスタートした。攻撃的なサッカーを掲げる中、昨季まで徳島でプレーした大型ストライカーには、得点源の期待がかかっていた。直近２試合はけがで欠場したものの、初ゴールが大仕事になった。 　徳島時代の２年前は、敵将浦和のロドリゲス監督の下でエースを務めた。きつい「恩返し」の一発にもなった。「良いサッカーをして勝てない状況で勝てたのは次につながる」。チームにも、自身にも勢いをつけた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、先制ゴールを決め、喜ぶ鳥栖の垣田＝１３日、駅スタ