２５歳栗原、高みを見据えて＝狙うは最多安打―プロ野球・ソフトバンク

　ソフトバンクの藤本新監督がレギュラー当確と言うのは、わずか３人。柳田、正捕手の甲斐、そして栗原だ。著しい成長曲線を描く２５歳はこの冬、自身の打撃と向き合ってきた。「芯に当てる。強く低い打球を意識している」。キャンプでも懸命に振り込む姿がある。 　第１クール最終日のこの日、Ａ組の投手の多くが打撃投手として登板。球威のある田中正と対戦した栗原は、２９球のうち１５球を振った。安打性の当たりは６本。まだキャンプ序盤で「ぼちぼちですね」と冷静だが、柵越えした１本については「しっかり捉えられたのはよかった」とうなずいた。 　昨季はオールスター戦、東京五輪と華々しい舞台を経験。年末年始はテレビのスポーツ特番にも出演した。球界を代表する選手と交流する中で芽生えたのは、「もっとやらないと」という思い。夕方まで特守にも励む姿から、必死さが伝わる。 　新任の長谷川打撃コーチが昨季まで背負った背番号２４を継承。かつて同コーチも獲得した最多安打のタイトルを狙う。「二人でいいものをつくり上げていこうと話をしている。もっともっと、量をこなしたい」。実りあるキャンプにしていく。（宮崎） 【時事通信社】 〔写真説明〕打撃練習するソフトバンクの栗原＝３日、宮崎市 〔写真説明〕守備練習するソフトバンクの栗原＝３日、宮崎市