高齢者がお金を借りたい場合、どのような方法でお金を借りることができるのでしょうか。
本記事では、カードローンやリバースモーゲージを含む5つの方法を紹介します。
また、70歳以上でも利用可能なおすすめカードローンをピックアップ。注意点もあわせて解説します。
高齢者がお金を借りる方法は5つ
高齢者の方がお金を借りる方法はいくつかありますが、ここでは特に有効な5つの方法を紹介します。
ただし、これらの方法はそれぞれ利用条件が異なるため、自分に最適な方法を選ぶことが重要です。
銀行や消費者金融のカードローン
カードローンは銀行や消費者金融が提供する借入方法で、担保や保証人が不要です。
申し込みから審査、借入までがスムーズで、必要なときに少額から利用できます。
高齢者向けの商品も増えており、70歳以上でも利用可能な場合があります。特に急な出費がある場合に便利ですが、消費者金融などは金利が高めなので注意が必要です。
年金受給者対象の年金ローン
年金ローンは、年金受給者を対象としたローンです。年金を担保に融資を受けるもので、低金利で利用できるのが特徴です。
ただし、最近では年金担保融資制度が廃止されたため、民間の年金ローンを検討する必要があります。契約内容をよく確認し、返済計画を立てて利用することが重要です。
生命保険の契約者貸付制度
契約者貸付制度は、生命保険の契約者が契約中の保険を担保にお金を借りられる仕組みです。
解約返戻金の一定範囲内で借りられるため、急な資金需要に対応できます。
審査が不要で金利も低めですが、保険契約の減額リスクや利息負担を考慮する必要があります。
国や市役所が展開している生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度は、低所得者や高齢者を対象に、生活支援を目的として貸し付ける制度です。
自治体の社会福祉協議会が窓口となり、緊急小口資金や生活支援資金など複数の種類があります。
審査はありますが、低金利もしくは無利子で借りられることが多いのが特徴です。
自宅を担保にするリバースモーゲージ
リバースモーゲージは、自宅を担保にして融資を受ける方法です。
借入金は一括または分割で受け取れ、返済は契約者の死亡後に自宅の売却代金で行います。
高額な資金調達が可能ですが、地価や住宅条件によっては利用できない場合があります。家族と十分に話し合ったうえで検討しましょう。
高齢者はカードローンがおすすめ
高齢者がお金を借りたいときは、カードローンがおすすめです。おすすめの理由は以下の通りです。それぞれ詳しく解説していきます。
保証人や担保が不要
カードローンは保証人や担保が不要なため、他人に迷惑をかける心配がありません。必要なときに即座に利用できる点が大きな魅力です。
そのため、誰にも頼ることなく、自分の責任で借り入れを行いたいと考える方にとって、カードローンは非常に利用しやすい選択肢と言えるでしょう。
また、保証人を探したり、担保を用意したりする手間や時間も省けるため、急な出費でお金が必要になった時でも、スムーズに手続きを進めることが可能です。
家族にバレにくい
カードローンをおすすめする理由の一つとして、家族にバレにくいことが挙げられます。
カードローンはWeb完結型の申込みが可能な商品が多く、スマホやPCで申込から借入までできる金融機関が増えているからです。
特に、消費者金融カードローンの場合は、郵送物がなかったり、電話による在籍確認がないところもあるため、家族に知られずに借入を行うことも可能です。
そのため、カードローンは家族にバレずに借りたいと考える方にとって、非常に適した選択肢と言えるでしょう。
コールセンターで相談できる
カードローンは、特に初めて利用する高齢者にとって、コールセンターで気軽に相談できるためおすすめです。
カードローン会社は多くの場合、借入前や返済に関する利用者の疑問や不安に対応するための専用コールセンターを設置しており、直接オペレーターに相談できる体制を整えています。
これにより、インターネット操作に不慣れな高齢者でも、電話で丁寧に説明を受けることができ、安心して手続きを進められるという大きなメリットがあります。
例えば、申込方法が分からなかったり、返済計画について不安を感じたりした場合でも、コールセンターに電話をすれば、オペレーターが親切に対応し、疑問を解消してくれるため、安心して利用できます。
免許返納後でもお金を借りやすい
カードローンは免許返納後でもお金を借りられるため高齢者におすすめです。
なぜなら、カードローン申し込みに必要な本人確認書類は、一般的に、運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証のいずれかだからです。
そのため、すでに免許を返納している高齢者の人でも、マイナンバーカードや健康保険証を用意できれば、申し込むことができます。
高齢者の方で、免許を返納した後に急な出費でお金が必要になった場合でも、カードローンは選択肢の一つとなります。
【70歳以上OK】高齢者でもお金を借りれる消費者金融カードローン
高齢者がカードローンを利用する際、年齢制限がネックになることがありますが、70歳以上でも申し込み可能なカードローンは存在します。
以下では、主に高齢者でも利用できる消費者金融カードローンを紹介します。それぞれのサービスの特徴や利用条件を確認し、自身の状況に合った選択をすることが大切です。
消費者金融カードローンおすすめ5選
会社名 | プロミス | アコム | SMBCモビット | ベルーナノーティス | セゾンファンデックス |
---|---|---|---|---|---|
貸付対象者 | 18~74歳までの安定した収入のある人(収入が年金のみ方は不可) | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 | 20~74歳の安定した収入がある人 | 20~80歳までの安定した収入のある人 | 申込時、20歳から80歳までの定期 |
審査 スピード | 最短3分※1 | 最短20分※2 | 最短15分※3 | 最短30分 | 最短即日 |
融資 スピード | 最短3分※1 | 最短20分※2 | 最短15分※4 | 最短即日 | 最短即日 |
無利息期間 | 初回借入れの翌日から30日間 | 初回借入れの翌日から30日※5 | ? | 14日 | ? |
金利 (実質年率) | 年4.5~17.8% | 年3.0~18.0% | 年3.0~18.0% | 年7.3~20.0% | 年6.5%~17.8% |
詳細 | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |
※注釈
※2 お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
※3 申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。
※4 申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
※5 適用条件 アコムでのご契約がはじめてのお客さま
プロミスは今すぐお金を借りたい高齢者におすすめ
貸付対象者 | 18~74歳までの安定した収入のある人(収入が年金のみ方は不可) |
---|---|
審査スピード | 最短3分※1 |
融資スピード | 最短3分※1 |
無利息期間 | 初回借入れの翌日から30日間 |
金利(実質年率) | 年4.5~17.8% |
プロミスは今すぐお金を借りたい高齢者におすすめです。なぜなら融資時間は最短3分※と、大手消費者金融の中でも最速だからです(下表)。
プロミス | 最短3分※ |
---|---|
アコム | 最短20分 |
レイク | 最短25分 |
アイフル | 最短18分 |
SMBCモビット | 最短15分 |
プロミスでは、申込みから書類の提出、契約や借入れまでアプリ1つで完結します。審査に通過したあとは、インターネット振込を選択すると、最短10秒で指定の口座にお金が振り込まれます。
なお、プロミスの貸付対象は74歳までの安定した収入のある人です。収入が年金のみの方は対象外となるので注意しましょう。
アコムは年金受給者で安定した収入があれば申込可
貸付対象者 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
---|---|
審査スピード | 最短20分※2 |
融資スピード | 最短20分※2 |
無利息期間 | 初回借入れの翌日から30日※5 |
金利(実質年率) | 年3.0~18.0% |
アコムは、全国に展開する大手消費者金融で、高齢者でも利用しやすいカードローンを提供しています。
収入証明書が不要(※)の場合も多く、年金受給者でも安定した収入があれば申し込み可能です。貸付対象の条件には年齢による上限が設けられていないため、高齢者でも申込み可能性です。
また、アコムの新規契約者数は16万人超えと、ほかの大手消費者金融と比較しても多いのが特徴です(下表)。
アコム | 166,969人 |
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プロミス | 154,599人 |
アイフル | 140,726人 |
アコムが多くの人から選ばれている理由は、初めて借入れする人に向けたサービスが手厚いからです。
24時間電話で相談可能、申込み時に画面共有サポートを受けられるなど、借入れに不安な高齢者でも安心して申し込めます。
SMBCモビットはVポイントを貯められる
貸付対象者 | 20~74歳の安定した収入がある人 |
---|---|
審査スピード | 最短15分※3 |
融資スピード | 最短15分※4 |
無利息期間 | ? |
金利(実質年率) | 年3.0~18.0% |
SMBCモビットの最大の特徴は、返済時に200円につきVポイントが1ポイント貯まる仕組みがあることです。たとえば、3万円を返済すると150ポイントが付与されます。
貯まったVポイントは対象店舗での買い物に1円=1ポイントで使えたり、SMBCモビットの返済時に使えたりするので、とてもお得です。
これまでVポイントを貯めてきた高齢者の方にとって、SMBCモビットは選択肢の一つになるでしょう。
ベルーナノーティスは80歳でも借りられる
貸付対象者 | 20~80歳までの安定した収入のある人 |
---|---|
審査スピード | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 |
無利息期間 | 14日 |
金利(実質年率) | 年7.3~20.0% |
ベルーナノーティスは、80歳まで借り続けられるカードローンです。
初めてカードローンを申し込む場合でも、オペレーターが丁寧に案内してくれる電話サポートも提供しているため、安心して利用できます。
また、年齢に関わらず、無担保で保証人不要なのも高齢者にはうれしいポイントです。
セゾンファンデックスは80歳まで年金収入のみでも借入れ可能
貸付対象者 | 申込時、20歳から80歳までの定期 |
---|---|
審査スピード | 最短即日 |
融資スピード | 最短即日 |
無利息期間 | ? |
金利(実質年率) | 年6.5%~17.8% |
セゾンファンデックスは、セゾングループが提供するカードローンサービスで、高齢者でも利用しやすい条件が整っています。
年金収入のみ、かつ80歳までの人でも申し込み可能で、最大で500万円の融資が受けられます。
また、インターネットでの申し込みに不安がある方や、相談してから申し込みたい方のために、電話での申し込みやサポート体制も整っています。そのため高齢者でも安心して利用できます。
高齢者でもお金を借りれる銀行カードローン
銀行カードローンは、信頼性や金利面での優位性があり、高齢者にも利用しやすい商品が揃っています。
以下に、代表的な銀行カードローンの特徴や独自のサービスを紹介します。
銀行カードローンおすすめ5選
※申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もございます。
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)は年金収入のみでも申し込める
貸付対象者 | 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人で、原則安定した収入がある方 |
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審査スピード | 最短当日 |
融資スピード | 最短当日 |
無利息期間 | ? |
金利(実質年率) | 年1.4~年14.6% |
三菱UFJ銀行が提供するカードローンの「バンクイック」は、年金収入のみの方でも申し込み可能です。さらに、口座開設の有無にかかわらず最短当日に借入れできます。
カードローン契約にあたって三菱UFJ銀行の普通預金口座開設は必須ではなく、Web申込みを利用することで、より迅速な手続きが可能になります。審査通過後、三菱UFJ銀行のテレビ窓口に来店すれば、その日のうちにローンカードを受け取ることができ、すぐに借入れを開始できます。
ローンカードを受け取ったあとは、コンビニなどの提携ATMで借入れや返済が可能です。
全国の三菱UFJ銀行のATMであれば手数料無料で利用できる利便性もあります。
三井住友銀行カードローンは住宅ローンを組んでいる人は年8.0%以下の金利
貸付対象者 | 申込時の年齢が満20歳以上満69歳以下で、原則安定した収入のある方(年金収入のみの方はご利用いただけません) |
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審査スピード | 最短当日 |
融資スピード | 最短当日※ |
無利息期間 | ? |
金利(実質年率) | 年1.5~14.5% |
三井住友銀行は、住宅ローンを組んでいる人は、年8.0%以下の金利で融資を受けられます。年8.0%以下の金利で借入れできるカードローンは多くないため、住宅ローンを利用している人は三井住友銀行カードローンを選びましょう。
また、口座未開設の人でも最短当日に借りられる点は魅力といえるでしょう。
貸付対象は満69歳以下で、原則安定した収入のある方となります。年金収入のみの場合は利用できないので注意しましょう。
みずほ銀行カードローンは上限金利14.0%とほかの銀行より低め
貸付対象者 | 契約時の年齢が満20歳以上 満66歳未満の人で、 安定した収入がある方 |
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審査スピード | 最短当日 |
融資スピード | ー |
無利息期間 | ? |
金利(実質年率) | 年2.0~14.0% |
みずほ銀行カードローンは、上限金利が年14.0%とほかの銀行より年0.5%ほど金利が低く設定されています。
そのため、低金利なカードローンを利用したい高齢者におすすめです。
たとえば、上限金利で50万円を借りた場合、みずほ銀行カードローンは他行より1ヵ月で206円、1年で2,500円、5年で12,500円利息を抑えられます。
また、普通預金口座を開設済みの人であれば最短当日にお金を借りられます。Webで申込みを完結できるだけでなく、普通預金口座を開設する手間が省けるためです。
契約後は、みずほダイレクト(インターネットバンキング)で借入れできるため、ローンカードの到着を待たずにお金を借りられます。
オリックス銀行カードローンは保険料0円でガン保障特約が付帯
貸付対象者 | 原則、毎月安定した収入のある方で、申込時の年齢が満20歳以上69歳未満の方、かつ日本国内にご在住の方 |
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審査スピード | 最短数日 |
融資スピード | 最短数日 |
無利息期間 | 初回契約日の翌日から30日間 |
金利(実質年率) | 年1.7~14.8% |
オリックス銀行カードローンは、金利の上乗せや保険料の負担なしでガン保障特約付きプラン「Bright」に加入できます。保険料はすべて、オリックス銀行が負担してくれます。
「Bright」に加入しておけば、借入れ期間中に死亡や高度障害、またはガンと診断された場合、保険金が借入れ残高に充当されるため返済義務がなくなります。
さらに、オリックス銀行カードローンで初めて契約する人は、契約日の翌日から30日間は利息0円です。1ヵ月程度で完済できれば、実質無利息でお金を借りられるので、短期間で返済できる見込みのある高齢者に適しています。
auじぶん銀行カードローンはau IDがあれば年0.1%金利優遇
貸付対象者 | 20~69歳で安定した収入がある人 |
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審査スピード | 最短即日 |
融資スピード | 最短即日 |
無利息期間 | ? |
金利(実質年率) | 年1.48%~17.5%(通常) |
auじぶん銀行は、auユーザーには金利が優遇される特典があるカードローンです。au IDがあれば年0.1%の金利優遇を受けられます。さらに借り換えする場合は最大年0.5%の金利優遇となります。そのため、auユーザーにおすすめのカードローンです。
高齢者でもお金を借りられる地方銀行カードローン
高齢者の方でもお金を借りられる地方銀行カードローンは存在します。地方銀行は地域に根差した金融機関で、高齢者を含む地域住民の生活をサポートする役割も担っています。
また、地方銀行の窓口で直接相談することで、より詳細な情報を得ることができ、安心して借り入れの手続きを進めることができるでしょう。
ただし、各銀行によって審査基準や融資条件は異なるため、事前にしっかりと確認することが重要です。そのため、複数の地方銀行のカードローンを比較検討し、自身の状況に最適な商品を選ぶことが大切です。
各地方銀行のカードローンを下記にまとめたので参考にしてください。
※金利は2024年12月時点です。
高齢者がお金を借りるときの注意点6つ
高齢者がお金を借りる際には、若い世代とは異なる注意が必要です。
万が一のトラブルや借入先選びの失敗は、お金を借りられないだけでなく、年金を自由に引き出せなくなる可能性も引き起こしかねません。
そこで、高齢者が安全にお金を借りるために、特に注意すべき点を6つにまとめました。それぞれ解説していきます。
万が一(死亡)の際は返済義務が親族に相続される
金融機関などで借入れして、契約者が返済できずに死亡した場合、返済義務が親族に相続される可能性があるので注意しましょう。
特に、借入時に保証人を立てている場合は、保証人が返済を負担することになります。これは、保証人は契約者と同等の返済義務を負うためです。
また、相続放棄を選択すれば返済義務を免れることができますが、他の財産も放棄することになります。そのため事前に家族とよく話し合い、将来起こりうるリスクについて共有しておくことが、後のトラブルを避けるために重要です。
完済予定が年齢制限を超える人は審査に落ちる
高齢者がお金を借りる際には、完済予定が年齢制限を超えると審査に落ちる可能性が高いので注意しましょう。
例えば「完済時85歳以下」といった条件がある場合、85歳までに完済できる見込みがなければ審査通過は難しくなります。
借り入れを申し込む際には、なるべく少額で申請することが賢明です。これは、高額の借り入れを希望すると、返済期間が長引き、結果として完済時の年齢が上限を超えてしまう可能性があるためです。
そのため、借入を検討する高齢者は、自身の年齢と返済期間から完済時の年齢を算出し、金融機関の定める年齢制限を超えないかを事前に確認することが重要です。
契約中に年齢制限を超えると追加借入れできない
高齢者がお金を借りる際の重要な注意点は、契約中に年齢制限を超えると追加の借入れができなくなる可能性があるということです。
多くの金融機関が融資対象となる年齢に上限を設けており、契約時にはその年齢制限を満たしていても、返済期間中に上限年齢に達してしまうと、それ以上の融資を受けることができなくなります。
そのため、長期にわたる借入を検討している高齢者は、契約前に必ず金融機関の年齢制限に関する規定を詳細に確認することが不可欠です。
年金担保融資制度は廃止済み
高齢者がお金を借りる際には、年金担保融資制度が既に廃止されていることに注意が必要です。
以前は公的な年金担保融資制度が存在し、比較的容易に年金を担保にお金を借りることができましたが、2022年3月末をもって廃止されました。
そのため、現在年金を担保にお金を借りようとする場合は、民間の金融機関が提供するサービスを利用する必要があります。
民間のサービスは、金利や融資条件が公的な制度とは大きく異なる場合があるため、複数の商品を比較検討し、自身の状況に最適なものを選ぶことが重要です。
年金収入のみだと審査で不利になる場合がある
高齢者がお金を借りる際の注意点は、年金収入のみでは審査で不利になる場合があることです。年金収入だけでは返済能力がないと判断されてしまうことがあるためです。
また、金融機関の中には、そもそも年金収入のみの方は融資対象外としているところもあります。
年金収入のみで安定収入と見なされる場合もありますが、審査においては不利になる場合が少なくありません。そのため、借入金額を抑える、不動産などの担保を付ける、保証人を立てるなどの工夫をすることで、金融機関から返済能力を高く評価されるようにしましょう。
もし年金以外に副収入がある場合は、確定申告書や源泉徴収票など、それを証明する書類を準備すると良いでしょう。
違法業者から借りない
高齢者がお金を借りる際に最も重要な注意点は、絶対に違法業者から借りないことです。
最近では、高齢者を狙った悪質な違法業者が後を絶たず、さまざまな手口で高齢者の財産を奪う事例が多発しています。例えば、「無審査」「年齢不問」などの甘い言葉で高齢者を誘い込む手口は典型的な例です。
これらの業者は法外な金利を要求したり、強引な取り立てを行ったりすることが多く、一度関わってしまうと深刻な被害につながる可能性があります。そのため、お金を借りる際には、日本貸金業協会に登録されている正規の金融機関を選ぶことが不可欠です。
もし、どの金融機関を利用すれば良いか迷ったり、不安を感じたりする場合は、最寄りの消費生活センターに相談することをおすすめします。