
今回は、スクリーニングの結果、「決算月4月あるいは10月」、「予想配当利回り3%以上」、「連続増配年数2期以上」の銘柄を紹介します。
※最低購入価格・配当利回りは2025年3月19日終値
権利確定月が4月となる銘柄は少ないから…
最初、「権利確定月4月」、そして「2期以上連続増配」で「予想配当利回り」にしたところ、ビーアンドピー(7804)のみがヒットしました。

≪執筆者撮影≫
それだけだと味気ないので、「決算月4月or10月」、「予想配当利回り3%以上」、「連続増配年数2期以上」の銘柄も検索してみました。

≪執筆者撮影≫
学情(2301)
アゼアス(3161)
アールエイジ(3248)
グッドコムA(3475)
SCAT(3974)
ノバック(5079)
巴工業(6309)
のむら産業(7131)
ヤガミ(7488)
ビーアンドピー(7804)
オービス(7827)
荻原工業(7856)
泉州電業(9824)
この中から興味のある銘柄を紹介していきます。
ビーアンドピー (7804)
ビーアンドピーは、業務用インクジェットプリントサービスを手掛ける企業です。このビーアンドピーは、大阪・関西万博に運営参加サプライヤーとして協賛しています。また、メディア出演も行っていて、ラジオNIKKEI朝イチマーケットスクエア「アサザイ」や、投資家情報メディアの「IR INFOナビ」に代表の和田山氏のインタビューも掲載されています。
注目理由1:「連続増配株」だから

現在、連続増配年数は4期。2025年期期末の配当予想額は10円増配の70円。しかも、株主還元に積極的で、2024年10月期のレポートを見ると「2026年10月期の配当性向は40%」と書かれています。株主還元に積極的だとわかります。
注目理由2:チャートを見ても「右肩上がり」

2年間のチャートを見ても、右肩上がりです。しかも3月19日には「年初来高値」をつけています。

ただ、10年チャートも見ると、「右肩上がりとは言いきれない」ことにも注意が必要です。
注目理由3:株主優待もあるから
ビーアンドピーは、2024年10月期から株主優待制度を導入しています。株主優待はQUOカードで、100株では1年以上1,000円、3年以上2,000円。また、500株では1年以上2,000円、3年以上3,000円です。
額としては高額ではないものの実用的なQUOカードの株主優待です。ただし、「1年以上」の条件があるので、2025年4月末までに買った場合は、株主番号を変えないようにして2026年4月まで保有するのがよいでしょう。
4月の注目銘柄:アゼアス(3161)

米デュポン社製の防護服販売が主力のアゼアス(株価700円、最低購入金額7万円)は、「防護服」を扱っている点に注目。
最近では、特殊災害時に被災者の汚染された脱衣を収納する乾的除染収納袋「ホタテ」を発売することを2025年3月13日に発表し、こちらが材料視されています。もし、全国で使われるようになれば利益は大きいものとなりそうです。
配当金は一括配当。現在の配当利回りは3.29%、21年4月期の配当金が高かったため、連続配当記録は2期となっていますが、増配傾向です。株主優待はありません。
4月の注目銘柄:巴工業(6309)

機械メーカーの巴工業(株価4,150円、最低購入金額41万5,000円)。「デカンター型遠心分離機」で国内首位を誇ります。
株主優待もあり、株主優待は10月ですが、配当金は4月と10月にあるため、株価が割安だと思えば4月の配当取りとしてインしてみるのもよさそうです。減配を行わない累進配当で、現在の配当利回りは3.52%です。
4月の注目銘柄:萩原工業(7856)

ビニール製造で知られる萩原工業(株価1,523円、最低購入金額15万2,300円)。岡山県倉敷市本社です。減配を行わない累進配当で、現在の配当利回りは4.27%です。
株主優待もありますが2026年10月期をもって株主優待は廃止。筆者は以前、株主優待でQUOカードをもらいました。

≪執筆者撮影≫
株主優待の権利は10月ですが、配当金は4月と10月に支払われるため、こちらも割安なタイミングで狙ってみましょう。
優待族は配当金にも注目!キーワードは「連続増配株」や「累進配当銘柄」
株主優待をもらいながら生活費を抑えた節約生活をしている筆者ですが、「高配当株」や「連続増配株」、そして配当金が減らない「累進配当銘柄」に注目していて、保有していれば、増配などで年々もらえる配当金が増えるのが理想的です。
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