大手ガス3社が11月のガス料金値上げを発表。12月以降もガス代が上がる可能性は高いでしょう。
冬のガス代値上げは家計に打撃を与えかねないので、今すぐガス代の節約に着手して冬の値上げに備える必要があります。
そこでこの記事では、今すぐ始めたいガス代の値上げ対策を3つお伝えします。
対策1:家庭のガス使用量を減らしてガス代を節約する
基本料金以外のガス代はガスの使用量と比例しているので、家庭のガス使用量を減らせばガス代の節約になります。まずはそこから始めましょう。
ここでは、ガス業界の専門家(一般財団法人日本ガス協会)が推奨する「ガス使用量の減らし方」を紹介します。
※本文中の数値(%)は日本ガス協会が試算したものです。
(1) ガスコンロの炎が鍋底からはみ出さないように気をつける
ガスコンロの炎が鍋底からはみ出さないようにすると、はみ出した時より1.2%ガスの使用量を減らせます。
(2) 鍋に火をかける時にふたを閉める
鍋(調理方法によってはフライパンも含む)に火を掛ける時にふたを閉めると鍋の中の熱が逃げにくくなって早く温まり、ふたをしない場合と比べてガスの使用量が0.7%減ります。
また、ふたをすると油などの飛び散りによるガスコンロ周りの汚れを最小限にできるメリットもあります。
(3) 給湯器の設定温度を下げる
給湯器の設定温度を下げることでもガスの使用量を減らせます。例えば、給湯期の温度設定を40度から37度に下げるとガスの使用量を1.6%削減できます。
また、お湯を使う炊事は手荒れしやすいので、適度な温度設定にするのがおすすめです。
(4) シャワーの時間を短縮する
シャワーの時間短縮でもガスの使用量が減ります。例えば、シャワーの使用時間を1分短縮すると、短縮前よりガスの使用量を4.2%減らせます。
また、シャワーを流す時間を短縮すると1分あたり12Lの水を節約できるメリットもあります。
(5) お風呂の設定温度を下げる
お風呂の温度設定を下げることでもガスの使用量を減らせます。
(例)42度 → 40度でガス使用量が1.9%減少
お風呂の温度が熱すぎるとヒートショックの原因となるので、冬でもゆっくり湯船につかれば体が温まる40度設定にしておくのがおすすめです。
また、家族が揃っている時は続けて入ると、追い炊きによるガス使用量の増加を防げます。
(6) 高効率給湯器に交換する
高効率給湯器(「エコジョーズ」など)に交換すると、それ以外の給湯器より13%ガスの使用量が少なくなります。
以上のことを常に意識しながらガス代を最小限に抑えたいところです。
なお、多くのガス器具はオンオフ時や温度設定などの操作中のほか、ガスや水道を使っていない待機中にも電力が消費されます。そのため、ガス器具を長時間使わない時は電源をオフにするなど、電力の消費を無駄に増やさないことも心がける必要があります。
対策2:ガス・電気セットプランの契約で光熱費を節約する
多くの電力会社やガス会社では、ガスと電気のセットプラン(以下「セットプラン」)を契約すると、ガス代と電気代の合計額が安くなって光熱費の節約になります。
例えば、東京ガスではセットプランの契約でガス・電気のセット割(割引対象は電気代のみ)が適用されます。
詳細:東京ガス
また、中部電力では2025年1月15日までガス乗り換えキャンペーンを実施中です。
<キャンペーン内容>
ガス契約を他社から中部電力に乗り換えて電気とのセット契約(カテエネガス)にすると、「ガスの基本料金6ヶ月無料」+「電気・ガスセット割」で2年間のガス料金が約2万1,430円安くなります。
詳細:中部電力
ただ、セットプランの契約では注意すべき点もあります。それに関する実際の口コミ情報を3つご紹介します。
1.電気代が割引されているがガス代は割引されていない。(ガス会社でセットプラン契約中)
2.電気・ガスそれぞれの利用料金がわからないので問い合わせたら「当社でもわからない」と言われて不信感を持った。(ガス会社のセットプラン契約から電力会社・ガス会社との個別契約に変更)
3.電力会社セットプランへの乗り換えを考えていたが、契約解除予定のガス会社で利用中のサービス(消火器のリースなど)が乗り換え先にないとわかって断念した。(電力会社・ガス会社の個別契約を継続中)
セットプランの利用は光熱費の節約になりますが、人によってはニーズに合わない場合もあります。そのため、契約前にセットプランの内容を詳細まで確認してから契約することをおすすめします。
対策3:ガス代や電気代の支払いにポイントを使って光熱費を節約
ガス代や電気代の支払いでたまったポイントをガス代や電気代の支払いに使える会社と契約中または新たに契約できる場合は、ポイント払いによる光熱費の節約も視野に入ります。
例えば、東邦ガスで電気を契約した方(ガスとのセット契約含む)は、毎月の電気やガスの利用料金に応じた「がすてきポイント」が貯まり、そのポイントを1ポイント1円として電気・ガス代のまとめ払いに使えます。
また、中部電力にも同様のポイントプログラム(カテエネポイント)があります。
このような会社は限られていますが、可能であればぜひ利用したいところです。
参照:東邦ガス「Club TOHOGAS」、中部電力「カテエネ」
家庭のガス使用量を減らすところからガス代値上げ対策を始めよう
この記事ではガス代の値上げ対策を3つお伝えしましたが、一番即効性があって効果が高いのは家庭で使うガスの量を減らすことです。まずはそこからガス代値上げ対策を始めましょう。
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