巷では「大阪万博は呪われている」と言われています。
キャラクターの若干の気持ち悪さ、「リング」と呼ばれる大屋根、豪華なトイレ、アンバサダーのスキャンダルなど、挙げればきりがありません。
そんな悪循環を断ち切るべく、万博向けアプリを立ち上げ、力を入れているようですよ。
万博向けアプリ「EXPO2025デジタルウォレット」
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
「EXPO2025デジタルウォレット」は、2023年10月から提供されている万博独自のアプリです。
「つながる機能」で、万博前から万博関連のサービスやイベントに参加できます。
EXPO2025デジタルウォレットには、以下の機能が搭載されています。
・ 電子マネー「ミャクペ!」
・ ポイントサービス「ミャクポ!」
・ 独自NFT「ミャクーン!」
・ ステータス「ミャクミャクリワードプログラム」
それぞれについて、以下で詳しく解説しましょう。
電子マネー「ミャクペ!」
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
「ミャクペ!」は、万博の電子マネーです。
万博会場内は基本的にキャッシュレス決済のみで、現金は使えません。
登録は簡単
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
スマホだけで簡単に登録でき、本人確認書類などを準備する必要がありません。
以下の流れで登録してください。
1. 利用規約を読んで「次へ」をタップ
2. 電話番号を確認し「SMS送信する」をタップし、届いた認証コードを入力し「認証する」をタップ
3. ユーザー情報を入力し「次へ」をタップ
4. 決済用PINコードを入力し「次へ」をタップ
5. 秘密の質問を3つ入力し「次へ」をタップ
6. 登録情報を確認し「登録する」をタップ
7. Apple PayまたはGoogle Payの設定(タッチ決済を利用したい場合)
8.登録完了!
銀行口座・クレカ・ギフトよりチャージ可能
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
ミャクペ!残高へのチャージ方法は、銀行口座、クレジットカード、ミャクペ!ギフトの3種類です。
ミャクペ!ギフトは、キャンペーンやイベントで入手できます。
クレカチャージをする場合、クレカを登録してからチャージします。
使えるクレカは、Visa/Mastercard/JCB/ダイナース/アメックスです。
銀行口座、ミャクペ!ギフトからのチャージは手数料無用ですが、クレカチャージは1回220円の手数料が発生します。
ただし、VJAグループ発行のVisa/Mastercardは手数料がかかりません。
三井住友カード、三井住友トラストクラブ、地銀の系列カード会社などがVJAグループです。
ミャクペ!へのチャージがポイント対象外のクレカも
Oki Dokiポイントが貯まるJCBカード、三井住友カードでミャクペ!にチャージしても、ポイントは付与されません。
電子マネーへのチャージ全般がポイント対象外のクレカもあります。
Visaタッチ決済・iD・QRコード・オンライン・顔認証で利用可能
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
ミャクペ!は、Visaタッチ決済加盟店、iD加盟店、QRコード加盟店、Visaのオンライン加盟店で利用できます。
iDは、Apple Payの対面決済のみ利用可能で、オンライン決済はできません。
Visaのオンライン加盟店で利用する際は、名義人を「MYAKU-PE MEMBER」と入力してください。
万博会場内では、顔認証決済も利用できる予定です。
ポイントサービス「ミャクポ!」
「ミャクポ!」は、万博のポイントサービスです。
このポイントサービスを利用するには、「EXPO2025デジタルウォレット」以外に「ミャクポ!」アプリもダウンロードしなければなりません。
ミャクポ!の貯め方は2種類
≪画像元:ロイヤリティマーケティング≫
ミャクポ!の貯め方は2種類あります。
まずは、既存のポイントからの交換です。
執筆時点では、WESTERポイント(JR西日本)、Pontaポイント(KDDI)、KENCO応援ポイント(大同生命)が対象です。
Pontaポイントの場合、交換レートは、Pontaポイント1ポイント → ミャクポ!1ポイントで、100ポイント以上1ポイント単位で交換できます。
交換できるPontaポイントの上限は、6日間で3万ポイントまでです。
もう1つは、会期前から開催されるキャンペーンやリアルイベントへの参加などで貯める方法です。
例を挙げると、7月下旬~2025年3月の期間中、18歳未満を対象に岸和田市が開催するイベントに参加することで、ミャクポ!をもらえるポイントラリーキャンペーンを実施します。
どのくらいのポイントが貯まるのかは、不明です。
ちなみに、ミャクペ!を使ってもミャクポ!は貯まらないようです。
ミャクポ!の使い方
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、ギフトパッド≫
貯まったミャクポ!は、オリジナルグッズや入場チケット、会場内パビリオンでのサービス・体験とも交換できる予定です。
また、KITTE大阪内「Giftpad space ~日本の魅力をつむぐ~」を景品交換店舗としてオープン予定です。
ミャクポ! → 他のポイントへの交換、ミャクペ!利用代金への充当はできません。
NFT「ミャクーン!」
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
NFTは、「現実世界の美術品の1点物同様に取引できるデジタルデータの技術」といったところでしょうか。
さまざまなアクションやキャンペーンで、万博独自のNFT「ミャクーン!」がもらえます。
筆者はもらっても別にうれしくないので、説明はこのくらいにしておきます。
ステータス「ミャクミャクリワードプログラム」
≪画像元:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会≫
「EXPO2025デジタルウォレット」利用者は、ミャクペ!やミャクポ!を利用したり、万博に参加することでステータスが上がります。
7月からの第1弾では、スタンダード、ブロンズ、シルバー、ゴールドの4段階あり、以下の条件をクリアすると設定されます。
・ スタンダード:スタート
・ ブロンズ:ミャクペ!1,000円チャージ
・ シルバー:ミャクペ!累計1万円チャージ
・ ゴールド:ミャクペ!累計4.5万円チャージ
ステータスに応じた万博オリジナルミャクーン!を獲得できます。
10月からの第2弾では、プラチナ、ダイヤモンド、レジェンドというステータスも追加予定です。
さまざまな体験でもステータスを上げられるようになり、会場内での体験・サービスといった特典も準備されています。
万博の機運を高められるか
ミャクペ!は万博会場内だけでなく、会期前であっても会場外で利用できます。
ミャクペ!でステータスを上げて、独自NFTや万博内でのサービス・体験とも交換できます。
ただし、ミャクペ!のクレカチャージには手数料がかかり、手数料無料の三井住友カードもポイントが付かないなど、ポイ活勢にとってはうま味がありません。
なんとか万博への機運を高めてほしいですね。